2・6億円増の補正予算発表 新規に旧青山支所跡地整備 伊賀市
三重県伊賀市は8月27日、2億6667万円増額の一般会計補正予算を発表した。3日が初日の9月定例月会議に提出する。
新規は2件。一つは2022年度に解体撤去した旧青山支所跡地(同市阿保)の整備事業で、隣接する青山ホールの駐車場増設や緑地整備の工事設計と用地測量の業務他、計画地に含まれる一部民有地の用地取得費として計約895万円を盛り込んだ。
購入予定の土地は整備するエリア南東の約251平方メートルで、取得費は約434万円。駐車場は約120台分を増やし、屋根付きの「思いやり駐車場」2台分も設ける。ケヤキの大木がある緑地部分には災害時の炊き出しなどで利用できる「かまどベンチ」を設置する。
もう一つは、消防本部組織再編経費として、現在の1署7分署体制から今後の適正配置を見据えた計画策定の基礎資料としてコンサル会社に業務委託する消防力適正配置調査の経費約207万円を計上した。同経費は来年度までの債務負担行為を設定する予定で、総額は約408万円。
増額する他の主な事業は次の通り。
▼「定期予防接種業務委託料」(1760万円)全額公費による予防接種が終了し、10月から開始する65歳以上と60歳から64歳で重症化リスクの高い住民を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種費用1万5300円から国の助成金を除いた分のうち、6月補正で接種者の自己負担を季節性インフルエンザと同率(46%)の3200円から同等額の2100円に引き下げる。市内の接種対象者は約2万9000人で、補正予算は1万6000人分。昨秋の無料接種時で65歳以上の接種率は約52%で、季節性インフルは約60%。また、新型コロナワクチンでの「予防接種健康被害給付金」(約61万円=1件)も計上している
▼「スマート自治体推進事業」(約154万円)業務の効率化を目的に文章生成AI(ChatGPT)の本格導入するためのシステムの導入業務委託料とシステムなどの使用料6か月分約154万円。昨年5月にIT企業「フィクサー」(本社・東京)と無償の実証実験で連携協定を締結していた
▼「公園施設維持管理経費」(約305万円)同市上野丸之内の上野城跡にある公衆トイレ3か所を温水洗浄機能付きの洋式便器に交換するなど改修する。忍びの里伊賀甲賀忍者協議会が実施する事業で、事業費は伊賀市の負担額。工事期間は12月から来年2月末。1月中旬から使用不可となる見込みで、仮設トイレの設置を検討している
▼「消防操法大会出場経費」(約625万円)10月に宮城県で開催される全国大会に出場する消防団員7人と指導者7人、訓練補助員5人の報酬約197万円や旅費170万円など