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新年度から10日で新入社員の「退職代行」が188件!先輩が感じた「社会人の壁」は

Sitakke

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新年度に入り、新社会人が『退職代行サービス』を使うケースが増えています。

「会社を辞めたい」と思っても、なかなか伝えられない…そんな人達が利用しているのは「退職代行」です。

どんなサービス?

「退職代行モームリ」が展開しているのは、依頼者の退社したいという意思を代わりに伝えるサービスです。

例えばこんなケース…。

・製造業(退職代行モームリHPより)
「入社前に聞いていた出勤日数、休日日数と入社後に受けた、それらの説明の内容が違った」

退職代行モームリの川又志織さんは「依頼者の退職理由を見ていると、入社前に聞いていた内容と入社後の内容に相違がある。4月7日の1日だけでも42名から依頼がきた。今までで一番依頼数が多かった」と話します。

新卒社員に限らず、アルバイトも含めて利用者が増えているといいます。

「すべてが会社に問題があるわけではない。依頼者に問題があるケースもある。会社とのコミュニケーション不足やギャップを埋められれば」

きょうもマチで聞いてみた!

退職代行を利用することについてマチの人は…。

専門学校1年生
「退職代行利用は全然いいと思います。マジで」
「え、使わないです。辞めるなら自分で言う」

60代
「やっぱり自分で言ってほしい。3年いないと分からないじゃないですか」

30代 会社役員
「友人の会社で何名も退職代行で退職した。それだけ社会が変わったんだろうなと。僕らの時代はそんなことはなかった」

こちらの女性は、4月、航空業界に就職した新入社員です。

20代 航空業界に就職
「退職代行はひとつも考えていない。幼稚園のころから目指していた航空業界だったので、すごく夢がかなってうれしい。来週から訓練が始まるので同期と一緒に頑張る」

経営者の男性は…。

60代 経営者
「入社してすぐ退職代行から電話がきてびっくりしたことがある。退職の理由は誰も分からない。思い当たる節がない。別に厳しくしたわけではないし、仕事もまだ始まっていないし、研修中なのに。大騒ぎになっているよね世の中では。退職代行を利用するその気持ちもわかる。言いづらいっていうのは」


先輩方が新人時代に感じた「社会人の壁」は

そんななか、先輩達が感じた社会人の壁とは?

30代
「美容師って結構『昭和』なんですよ。忍耐みたいな。先輩に怒られたり」

その後、ガス業界に転職してからは…。

「“働き方改革”のはざまで『休め』って言われるけど、おじちゃんに怒られる…『おい!休んでんじゃねーよ!』っていうのはあります」

60代
「調理師なんですよ。小さい店にいて“お山の大将”だったけど、大きい店に移った瞬間にすごい壁に当たりましたけど、そこで教えられたことや、叩き込まれたことはいまだに身に付いている」

60代 経営者
「経営者は覚悟ができているから、壁を逆に喜んじゃう。『来たか!』って感じで、乗り越えたらカッコいいかなと思う。でもサラリーマンだったときは、壁があったら逃げ出したくなるときあったな~。飛び込みセールスとかしてたから、門前払いが多いので傷つく。だけど、いい経験ですよね、振り返ると」


新入社員からの依頼は10日で188件(HPより)

4月からの新入社員からの依頼数は、11日午後3時現在で188件です。

男性・不動産業
「飲み会やイベントに強制参加。初日の飲み会を途中で帰りたいと相談したところ、『今日は来なくていいけど、次はないからね』と言われた」

女性・事務関連
「社長が入社式の最中に新卒社員ともめて、みんなの前で『なめてんのか』と怒鳴って説教」

女性・レジャー業
「社訓をひたすら叫んだり、何回もテストをしたり指摘されたりする合宿をさせられた」

退職への心理的ハードルが…

令和時代のいま、退職に対する意識も変化しています。

「退職に関する心理的ハードル」のアンケート結果によりますと、「下がっていると思う」という人は、9割以上にのぼります。

その理由は…、
【1位】 一般的な選択肢となっている 79.3%
【2位】 無理に長く務める必要性がない 51.4%
【3位】 自己成長に前向きな風潮がある 48.7%
【4位】 働き方を選べるようになっている 37.9%
【5位】 自分の幸せを重視する風潮にある 37.1%

「入社後すぐに退職」法的に問題は?

橋本・大川合同法律事務所の大川哲也弁護士に聞きました。

「退職は基本的に自由」です。

ただし、会社に損害を与える辞め方はNG。
例えば、不当に仲間を募って辞める、会社の秘密や情報を盗んで辞めるなどの場合は、損害賠償を請求される場合もあります。

一度は働こうと思って入った会社。
働く本人も、採用する側も、「すぐ辞める」のはお互いにとってあまり幸せなことではないので、しっかりコミュニケーションをとって、言い合える風通しのいい職場を目指していくのが大事ですね。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年4月11日)の情報に基づきます。

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