このイスに100万円で座れます!「ある意味勇気がある…」北海道のマチの狙いは
北海道の滝川市役所に現れた1人の男性。
「はじめまして、山田と申します」
そう挨拶して腰かけたのは、市長の“イス”。
山田さんはこの日、「滝川市長」になりました。
ふるさと納税の返礼品サイトに並ぶ、滝川名物のジンギスカンや米。
その中にポツンとあるのが「一日市長体験」です。
寄付金額は、なんと100万円。
ホンモノの前田康吉市長も「ある意味勇気のある方だなと…」と驚くこの返礼品の申し込み。
寄付をしてくれたのが、東京都の会社員、山田裕介さん(44)でした。
一日市長となった山田さんの初めての仕事は、市の最終的な意思決定となる重大業務“決裁”です。
これまで、北海道に縁もゆかりもなかった山田さん。
100万円を寄付してまで「市長体験」を選んだワケを聞いてみると…
「体験価値に重きを置いていて、精神的に豊かになるということが自分自身の幸せにつながるのではないかなと」
なんだか堂々としていて、本当に市長のようです!
市としては、返礼品の体験者から話を聞き、滝川市の魅力づくりにいかしたい狙いがあります。
「市長と言う立場になってみて、このマチがどういうマチなのか見ていただいて、新たな知恵をいただければ…」と前田市長にたずねられると。
「少し余裕があって、納税の枠があったので。本当に雄大な自然で都会にはない良さがありますし、かかわる人みんな優しくて、定期的に訪れて、交流できたら嬉しいなと思います」
一日で滝川市の名所も巡るというこの体験プログラム。
山田さんは、晩ごはんに本物の前田市長が焼く名物のジンギスカンを堪能し、翌日に東京に戻ったということです。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年5月20日)の情報に基づきます。