ジェームズ・キャメロン、新ファンタジー映画着手へ ─ 『アバター:ファイア・アンド・アッシュ』後に進行
『タイタニック』や『アバター』シリーズなど数々の大作を手がける名匠ジェームズ・キャメロンが、ファンタジー小説『The Devils(原題)』の実写化作品製作に乗り出したことが分かった。2025年12月19日公開予定の『アバター:ファイア・アンド・アッシュ』後に着手するという。
『The Devils』は、英国の人気小説家ジョー・アバークロンビーが2025年5月6日に刊行したばかりの最新作で、すでにベストセラーとして評価を博している。肉食のエルフの脅威からヨーロッパを救うために召集されたモンスターの特殊部隊を中心としたダークファンタジー大作だ。
キャメロンは2025年6月2日(現地時間)に自身の制作会社ライトストーム・エンターテインメントが『The Devils』実写化の権利を獲得し、アバークロンビーとともに脚本を執筆することを公式アカウントにて宣言。なんでもキャメロン、年季の入ったアバークロンビーのファンで、たいそう惚れ込んでいる様子だ。
「『The Devils』をどのように説明すればよいでしょう?鋭いウィットに富んだホラー・アドベンチャー?どちらが善でどちらが悪か、ほとんど見分けがつかない壮大なバトル?モンスター自身が最大の生存の希望となる、二転三転が巻き起こるスタイリッシュなパラレルワールドの中世を舞台とする物語?これはジョー・アバークロンビーが最高地点に到達し、新たな世界と魅力的な新キャラクターの結集を広げた作品です。」
「ジョーの著作を長年愛読し、『First Law』シリーズの壮大な物語の展開、特に『Best Served Cold』(大好き!)と『Age of Madness 』3部作を通して、新たな1冊を毎度大切に読んでいました。 しかし、『The Devils』の世界とキャラクターの斬新さが、ついに私を動かして彼の著作を購入し、実写化プロジェクトに参画する決意をさせました。」
さらには「『アバター:ファイア・アンド・アッシュ』の制作が終わりに近づき、このプロジェクトに徹底的に取り組むのが待ちきれません。これらの忘れられないキャラクターに命を吹き込むことは、私にとって喜びに満ちた新たな挑戦となるでしょう」と、早々にも製作に進む意思も表明している。アバークロンビーも「圧倒的なアクションとスペクタクルと、胸を締め付ける私的なドラマと物語を両立させる人はいません。この奇妙で素晴らしいモンスターの本をスクリーンに映し出すのに、彼ほど適任はいません」とキャメロンの類まれなる才能を賞賛している。
キャメロンとアバークロンビーの親和性もバッチリ、熱量も十分といったところだが、ひとつ気になるのがキャメロンが次回作として広島・長崎への原爆投下を題材とする映画『Ghost of Hiroshima(原題)』をいること。2025年5月時点では『アバター』チームの承認が下りしだい、本格的に着手する意向を明かしていた。
『アバター』シリーズは3作目『ファイア・アンド・アッシュ』が2025年12月19日に日米同時となり、4作目は2029年、5作目は2031年予定となっている。キャメロンはすべて自分で監督するつもりだともしていおり、スケジュールに隙があるとは到底思えないレベルだ。多忙を極めるキャメロンがいかにして『The Devils』製作をハンドリングしていくかも注視したい。
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