大学王者から世界ジュニア王者へ!ボディビル世界選手権優勝 川中健介選手【印西市】
2023年11月にスペインで開催されたIFBB世界フィットネス&ボディビル選手権ジュニアカテゴリーで、東海大学4年生の川中健介選手が優勝しました。卒業を控え、印西市に戻ってきた川中選手に話を聞きました。
取材場所・協力/牧の原テーブル
競技写真撮影/ KARLEVIDPRODUCTIONS
出場4部門全て入賞次はシニア優勝を
ボディビル競技は、全身を審査するボディビル部門と、上半身を中心に審査するフィジーク部門に分けられます。
川中選手は、ジュニア男子のクラシックフィジーク部門21〜23歳級に初出場し、優勝。
その他、シニアカテゴリーのフィジーク5位、ジュニアカテゴリーのボディビル2部門で、それぞれ2位の4部門で入賞を果たしました。
大切なのは、食事・睡眠・トレーニング
「タンパク質は大豆製品から取ります。プロテインはほとんど取りません」と川中選手。
取材時は筋肉を増やす増量期で、身長173センチ、体重90キロ、体脂肪率12パーセント。
試合前には体重82キロ、体脂肪率3パーセント以下まで絞ります。
1年の半分に当たる増量期には大好きなクロワッサンやケーキも食べるそうで、「大会で上位入賞するのは、食事にストイック過ぎない人」と話します。
ボディビルの楽しさについて尋ねると、「やればやるだけ効果が出るところ」。
川中選手が筋トレを始めたのは中学2年の頃。
『ドラゴンボール』の主人公のような体になりたい、と思ったのがきっかけでした。
高校時代は自宅近くのジムに通い、3年生で全国高校選手権大会個人優勝を手にします。
東海大学2年生と3年生の時、全日本学生選手権個人連続優勝。
4年生の学生選手権では後輩の指導に当たり、東海大学体育会ボディビル部を日本一に。
自身はより難度の高い大会に絞って挑戦しました。
40歳からのマスターズまで続けたい
世界選手権では、海外選手の筋肉の大きさに圧倒されました。
自身の優勝を「ポージングに工夫を凝らし、バランスの良さをアピールしたことが勝因では」と振り返りますが、「大きな筋肉の必要性は強く感じた」と言います。
現在は、筋肉を大きくするため負荷を上げ、ほぼ毎日2時間半〜5時間のトレーニングをしているそうです。
他の競技に比べ、長く続けられるというボディビル。
40歳以降は若い頃より筋肉がくっきり出やすいそうで、「60歳でもムキムキな体でいたい」と話します。
春からは社会人。
仕事とボディビルを両立し、世界選手権シニアカテゴリーでの優勝を目指します。
(取材・執筆/倫)