亡くなった愛猫の『残しておきたい形見』5つと、大切に保管するための方法
亡くなった愛猫の「残しておきたい形見」
いつかはやってくる愛猫とのお別れの日。あまり考えたくないことかもしれませんが、いざいなくなってしまうと『遺品』を残しておけば良かったと後悔するものです。
特に愛猫の被毛やヒゲは、火葬してしまえば手元から消えてしまいます。
そこで今回は、亡くなった愛猫の「残しておきたい形見」と上手な保管方法について紹介いたします。
1.被毛で作るメモリアルグッズ
被毛は愛猫の個性そのもの。唯一無二の存在だからこそ、綺麗な形で残せたらいいですよね。
そこでおすすめなのが、被毛で作るメモリアルグッズです。
専用の業者さんに依頼する形にはなりますが、愛猫の被毛を送ると、お守りやチャームとして加工してもらうことができます。これならば肌身離さず傍に残しておけますし、清潔感があるので被毛自体が不自然に汚れてしまう心配もありません。
特に、金属類を用いないお守りなどであれば、いずれ飼い主さんが旅立つ時に棺に収めてもらうことも可能です。
被毛は亡くなった後に一部をカットする形でも良いのですが、元気なうちから集めておくと、より美しい被毛を残すことができるでしょう。
可能であればブラッシングで集めた被毛を洗って乾かし、和紙で包んだうえで桐の箱で保管すると長持ちします。その際、中にシリカゲルを入れて密閉性の高い袋に入れておくと良いです。
メモリアルグッズに興味のある方は「猫(ペット) 遺品」または「ペット メモリアルグッズ」などのワードで検索してみてください。
2.ヒゲを保管する
ヒゲもまた愛着が湧くパーツの1つといえるでしょう。ヒゲであれば被毛よりも保管がしやすいので、抜け落ちたものをそのまま残しておくことが可能です。
ヒゲの場合は可愛らしい専用のケースが売られているので、やはり検索してみると良いでしょう。素材としては桐製がおすすめです。
こちらもお守りと同様に、ケースに金属の類がなければご自身の旅立ちの際に持っていくことができます。
いつの日か、おじいちゃんやおばあちゃんの姿になって天寿をまっとうした後、虹の橋の麓にいる愛猫を迎えに行けるようにと願いを込めて、大切に保管しておきたいものですね。
3.足型を遺す
愛らしい足跡(肉球型)を残しておくという方法もまた思い出の形見になることでしょう。
最もシンプルなやり方は、足裏にインクを塗り色紙に押すというものです。そこに写真を貼り、ご家族皆様の寄せ書きなどを添えても良いかもしれません。
また、被毛のように足型を用いたメモリアルグッズを作ることも可能です。
4.遺骨のメモリアルグッズ
ここまでお読みになった方の中には、既に火葬してしまった愛猫に思いを馳せて切ない気持ちを抱えている方もいらっしゃるでしょう。(あの時知っていれば…)と思ってしまうかもしれませんね。
残念ながら被毛やヒゲを取り戻すことはできませんが、遺骨がお手元にあれば残せるものがありますので参考にしてみてください。
最近では人骨を用いたものもありますが、遺骨の一部を加工しペンダントに入れる、という方法があります。気になる方は検索してみてください。
これもまた飼い主さんを守る「お守り」として、どのような場面においても愛猫が傍にいてくるようになるでしょう。
5.被毛で作る羊毛フェルト
最初にご紹介した被毛ですが、一緒に外出できるグッズの他にも、「羊毛フェルトを用いたお人形に加工してもらう」という方法があります。
こちらも主な方法は「専用の業者さんに依頼する」という形になりますが、愛猫の被毛と全身の写真(全方位で撮影したもの)を送付すると、愛猫にそっくりな羊毛フェルト作品としてお家に帰ってきてくれる、というものです。
各種SNS等にも、実際に依頼された方のレビュー動画や詳細情報等が確認できるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
亡くなった愛猫の遺品を残すと未練が残るかもしれない、という思いから、遺骨以外のものを火葬してしまった、もしくは処分してしまったという方も多いかもしれません。
しかし後々、後悔からまた悲しみがのしかかってきたという経験がある方もまた多いことでしょう。
筆者は個人的に、首輪や食器などの思い出の品をはじめ、ヒゲや爪などを保管して残しておくことに罪悪感を持つことはないと思っています。むしろ残せるものは手元に置いておき、この形見とともに自分自身もまた年老いて旅立てることが幸せだと感じます。
今回こちらで紹介したものは、ほんの一例に過ぎません。皆様の思い思いの形で、後悔なく愛猫の形見が残せますよう願っています。