中川幹太上越市長の説明「理解できない」 「米まずい」発言 兵庫県三田市の田村克也市長が会見
新潟県上越市の中川幹太市長が兵庫県三田市周辺の米について「まずい」などと発言した問題で、三田市の田村克也市長は2025年7月10日、記者会見した。前日9日の中川上越市長による謝罪会見を受けて開いたもので、田村三田市長は中川市長の謝罪について「受け入れることはできない」と述べた。また「まずい」と言った米に関する中川市長の説明について「私としては理解できない」と述べた。
《画像:三田市産米のおいしさを説明する田村克也三田市長(写真・兵庫県三田市提供)》
田村市長は、中川市長の前日の謝罪会見を「すべて見た」とした上で、「農業者や関係者の努力を思い、そして今後の予期せぬ風評被害などの影響を考えると、強い憤りを感じているということには変わらない」「謝罪されたからといって受け入れることはできない」と述べた。
一方、田村市長は「あらためて抗議するつもりはない」として、7月中に中川市長の訪問を受け入れる考えを明らかにした。中川市長が訪れた際には、三田市の農業関係者が同席した謝罪の場を設け、その際に中川市長に三田米を食べてもらうことも考えていると説明した。
9日の謝罪会見で中川市長は「三田市の米がまずかったとは言っていない。30年前の自分の家で食べていたお米はおいしくなかったと表現した」などと説明していた。田村市長は「中川市長の発言は三田米を批判したものではないとのことだったが、発言の内容、経緯、報道を加味しても、わたしとしては理解できない」と述べた。
田村市長は、三田米について30年以上前から学校給食に使われていることと、当時のアンケート結果を示し「圧倒的においしいという評価がある」と説明したほか、食味などでも高い評価を得ていることなどをあらためてPRした。