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若紫を見て光源氏が詠んだ歌とは?【図解 源氏物語】

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若紫を見て光源氏が詠んだ歌とは?【図解 源氏物語】

藤壺は秘密の逢瀬で懐妊

源氏はわらわ病を患い、治療のために高僧のいる北山を訪ねます。よい景色を見て、従者の一人が明石の浦の眺めのよさを語り、話はそこにいる明石の入道の美しい娘のことに及びました。近くに風情のある僧坊(僧の住まい)があり、のぞいてみると、尼君と乳母とともに何人かの少女がいました。その一人は10歳くらいに見え、遊び相手が「雀(すずめ)を逃がした」と泣く様子もいかにも幼いのですが、源氏は強く惹きつけられます。この少女(若紫)の顔を見ているうち、藤壺に似ているから惹かれるのだと気づきました。

源氏は「若紫を預かりたい」と祖母である尼君に頼みますが、「まだ幼いから」と拒まれます。病が癒えて都に戻っても、葵の上との関係がぎくしゃくすると若紫のことが思い出されます。そのころ、藤壺が病のために里下がりしたと知った源氏は、藤壺の侍女(じじょ)である王命婦(おうみょうふ)に手引きを頼んで寝所に忍び込みました。藤壺は戸惑い恐れましたが、夢のような時間の中、源氏はついに思いを遂げます。

この一度の逢瀬で身ごもった藤壺は桐壺帝が大喜びするのを見て、罪の意識に苛(さいな)まれます。深い後悔と苦しみの中で、再びの逢瀬を求める源氏を避け続けるのでした。一方、若紫の祖母である尼君は病に倒れ、亡くなる間際、源氏に若紫の将来を託します。源氏は若紫の父が迎えに来る前夜、急遽、若紫を引き取って自邸の二条院(にじょういん)に迎え入れます。最初は恐れていた若紫も、次第に源氏になついていきました。

わらわ病・・・発作を繰り返すマラリアのような病気。
北山・・・京都の北方にある山々の総称。
明石の入道・・・播磨(はりま)の国の元国守で桐壺更衣の従兄弟にあたる。

若紫を見て光源氏が詠んだ歌

初草の 若葉のうへを 見つるより 旅寝の袖も つゆぞかわかぬ

訳:初草の若葉のようなかわいらしいお方を見てから、旅の宿で涙に袖が濡れて、まったく乾く間もありません。

ポイント:若紫はまだ幼く返歌もできないため、代わりに尼君が返歌する。光源氏の恋心尾を表現した趣旨はわざと無視し、「今宵一夜だけ宿るあなた様の袖が濡れていることと、いつも山奥で暮らす私どもの衣が濡れていることを比べないでいただきたいものです」と歌い、暗に、孫娘は光源氏の相手としてはふさわしくないと伝えている。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 源氏物語』高木 和子 監

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