タランティーノ「『トイ・ストーリー3』は傑作、『トイ・ストーリー4』は観る気が起きない」
筋金入りの映画オタクでもあるクエンティン・タランティーノは古今東西の映画を見尽くす男でもあるが、そんなタランティーノにとっても『トイ・ストーリー』は1〜3作目こそが至高なのだそう。2019年には『トイ・ストーリー4』が登場したが、タランティーノは全く興味がないという。
で映画談義に花を咲かせたタランティーノは、「アニメ映画はあまり観ないのですが、『トイ・ストーリー』3部作は大好きです」と告白。ディズニー&ピクサーによる、オモチャたちの知られざる大冒険をハートフルに描いた『トイ・ストーリー』シリーズを、“3部作”と言い定めるところにタランティーノのこだわりが見える。
タランティーノは「完璧で、完全で、最高レベルまでうまくいってる3部作は、『荒野の用心棒』(1964)『夕陽のガンマン』(1965)『続・夕陽のガンマン』(1966)だけだ」と続ける。セルジオ・レオーネ監督作、クリント・イーストウッド主演による通称“ドル箱三部作”について、「1作目から素晴らしく、2作目もすごく良くて、1作目を消し去るほどに大きなキャンパスにアイデアを広げている。そして3作目も2作目と同じことをやる。そういうことは、それまでなかった」と称えるイーストウッド。逆に、「1作目から2作目に大ジャンプして、3作目で着地できないもの」という“うまくいっていない事例”として、ジョージ・ミラー監督による『マッドマックス』(1979)『マッドマックス2』(1981)『マッドマックス/サンダードーム』(1985)を挙げた。
敬愛する『トイ・ストーリー』については、「3作目が実に見事です」と熱を込めて大絶賛。「僕が観た中でも、傑作に数えられる一つですよ。前2作を観ていたら、もうとにかく本当に素晴らしい」と手放しで褒め称えた。
「しかし問題が……」と続けるタランティーノ。「3年くらい後になって、4作目をやってしまった」と、ファンの間でも賛否両論で知られる『トイ・ストーリー4』について言及。「僕は観る気が起きない。3作目で、完璧な形で物語を終えたんだから。だから、(『トイ・ストーリー4』が)良作だとしても、知らない。観ない」と断言した。
つまりタランティーノにとって、企画中の『トイ・ストーリー5』にも関心はないだろう。評価が割れた『トイ・ストーリー4』のその後を描く新作で、離れ離れになっていたウッディとバズ・ライトイヤーたちが再会。今度は電子機器とオモチャの対立を。2026年6月19日US公開予定だ。
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