相模湾タチウオ釣り110cm頭に釣る人32尾【神奈川・ちがさき丸】タナは130〜200m
3月に入って相模湾北西部にタチウオの大きな群れが入り、日中は水深200m前後の中深場でよくヒットしている。茅ヶ崎のちがさき丸ではタチウオ乗合船をスポット出船。開始当初から船中10~30尾という好釣果を聞き、3月11日(月)の大潮回りにタチウオマニアの釣友を伴い同宿のタチウオ乗合に向かった。
相模湾でタチウオ釣り
当日はタチウオ釣りマニアの多田幸男さんが同行。出船定刻の1時間前にちがさき丸店舗前に到着。
最高の釣り日和予報とあって、店前には多くのクーラーとタックルバッグが並び。タチウオ乗合には15人の釣り人が集まった。
大きな荷物はトラックで運んでもらい、貴重品と竿は手に持って船着場まで約300mは徒歩で向かう。準備運動にちょうどいい。
ミヨシに入った人はジギングタックル、前寄り2~3番目辺りまでテンヤ仕掛け、胴の間~後方に掛けて天ビン仕掛けの釣り人が並ぶ。私たちの席は、左舷トモ寄りから3~4番目だった。
釣り開始
出港定刻6時半が近づくと、船長からライフジャケットの着用義務と航行中の注意事項がアナウンス。「天ビンもテンヤもオモリ重量は80号統一でお願いします」と説明があった。
左舷7人、右舷8人を乗せて定時に出港。航程55分で国府津沖の釣り場に到着した。快晴で風は北から風速1~2mのため海面はナギ、潮は澄んだ青緑色で東へ流れるカシマだった。
中間の水深に魚影
船の向きが安定すると船長から「水深は200m前後ですがタナは130~150mを探ってみてください。それ以上落とすとミチイトを切られることが多く、魚も下がってしまうので気をつけてください」と投入OKの合図があった。
私は取材で周囲に目を向けるために置き竿の釣り。指示ダナの中間140mに天ビンを留めてアタリを待った。
90cm級タチウオ連発
開始から5分で隣席の左舷トモ寄り3番の多田さんが竿を曲げ、電動リールがギュン、ギュンと唸った。150mでアタリがあってすぐには掛からなかったが、何回目かのアタリにアワせたら掛かったと言う。
やがて90cm級タチウオが浮上。船中1号の本命が抜き上げられた。
仲乗りさんが多田さんがヒットさせたタナを船中に伝達すると、あちこちでヒット。私の上手隣左舷前寄り3番の鈴木さんは各種の特製エサを持ち込み、小さな誘いで80~90cm級タチウオを連発。
ケイムラカラーのタコベイトが好調
左舷トモの石塚さんは、隣のトモ寄り2番の都築さんとともに、右舷トモに入った友人手作りの仕掛けを使って入れ食い状態だった。
その特製仕掛けは、ケイムラ色のスリムなタコベイトがハリのチモトに装着されていて、サバの切り身エサとともに段差が付けられた状態で装餌されていた。
また、左舷ミヨシの松岡さんと2番目の渡辺さんはテンヤ仕掛けでシェイクして誘い、天ビン仕掛けよりもひと回り大きなタチウオを釣り上げていた。水深が深いだけに、白色の蛍光塗料が塗られたテンヤが有効だったようだ。
次第にタナが深くなる
船はほとんど移動することなく流し続けた。タチウオの活性が上がるとタナも上がってくるのだが、この日は下降線をたどり、途中から反応が170~180mまで下がった。
取材の私は、置き竿で電動リールの巻き上げを超スローにセットしたズル巻き釣法。序盤はアタリをたくさんとらえたが、ハリ掛かり率は徐々に下がった。
そこで開始から2時間経過したころから、アタリが出たら巻き上げを停止する作戦に変更、2尾を追釣することができた。
しかし、11時ごろからは指示タナが190~200mまで下がり、船中でポツリ、ポツリという状態に。上バリにピンク、下バリにグリーンのタコベイト(3.5号)を装着した私の仕掛けにはアタリが出ないが、石塚、都築ペアの仕掛けにはポツリポツリとアタる。仕掛けの差を実感した。
最終釣果
13時半に沖上がり。船中釣果は80~110cmタチウオ7~32尾で竿頭は石塚、都築ペアの仕掛けを製作した右舷トモの人だった。
船長のコメント
「今日は反応が上がらず後半食い渋りましたが、平均10~20尾の釣果を持ち帰りいただけました。今後もスポットで出ていますのでスケジュールを見て来てください」
<週刊つりニュース関東版APC・木津光永/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年3月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。