【おなかにやさしいいたわりレシピ】きのこすいとん
薬食同源が日常に根づいた韓国にルーツをもつキム・ナレさんが、疲れたり体調がすぐれないときでも、おいしく食べられる料理を紹介します。年末年始の会食疲れのおなかをやさしくいたわりましょう。
具合の悪い家族のためにつくりたくなるのが、すいとんです。薄力粉に片栗粉を加えて、のどごしのよい柔らかさに仕上げます。
【レシピ】きのこすいとん
1 すいとん生地をつくる。ボウルに生地の材料を入れ、スプーンなどでザックリ混ぜ合わせる。粉っぽさがなくなったら、手でこねる。手につかなくなったら一まとめにし、ラップをして冷蔵庫で20分間休ませる。使う5分前に常温に出す。
2 しめじは根元を除き、小房に分ける。九条ねぎは斜め薄切りか小口切りにする。牛肉は大きければ食べやすく切る。
3 鍋に水カップ3、干ししいたけを戻さずに入れ、ふたをして中火にかける。煮立ったら弱火にし、5分間煮る。途中、しいたけが水面から出るようなら、菜箸などで押さえながらつかるようにする。
4 火を止め、しいたけを取り出して粗熱を取る。根元の堅い部分を除いて食べやすい大きさに切り、鍋に戻し入れる。しめじを加えてふたをし、弱火で5分間ほど煮る。牛肉を加え、アクを取る。肉の色が変わったら、うす口しょうゆを加えて混ぜる。
5 すいとん生地を食べやすい大きさに分け、手で薄くのばして、4に加える。ふたをして2〜3分間煮る。煮汁の少量を取り分け、みそ小さじ1/2を溶き混ぜる。これを鍋に加えて混ぜ、九条ねぎを加えて火を止める。
[1人分210kcal 調理時間35分(すいとん生地を休ませる時間、しいたけの粗熱を取る時間は除く)]
【教えてくれた人】キム・ナレ
韓国・仁川(インチョン)出身の料理研究家。東京都内で韓国料理教室を主宰。日本の調理師専門学校で西洋料理を学び、イタリア料理店、地中海料理店勤務を経て独立。夫、幼稚園に通う男児、猫の3人と1匹暮らし。
撮影・邑口京一郎
スタイリング・城 素穂
取材&文・宇田真子
NHKテキスト『きょうの料理ビギナーズ』2025年12月号より抜粋