寝ながら出てしまうのはなんで?夢精をしたときの対処法は?汚れたパンツやシーツの洗い方【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】
寝ながら出てしまうのは、なんで?
寝ている間に射精してしまうこともあり、これを「夢精」といいます。夢精によって精通を迎える人もいます。
初めて夢精したときは、「もしかして、おねしょしちゃった
」とあわててしまうかもしれません。ですが、おねしょは尿独特のアンモニア臭がするさらっとした液体なのに対し、精液はまた違ったにおいであり、白くてドロッとしています。落ち着いて観察すると、違いはわかりやすいかと思います。
夢精は性的な夢を見たりしているときに起こることが多いもの。とはいえ、起きたときには夢の記憶がない場合もあります。「夢を見ていないのに、射精してしまった」と気にする必要もありません。また、セルフプレジャーの回数が少ない人は、夢精が多くなることもわかっています。
12歳から16歳の間に起こることが多いのも、夢精の特徴です。この時期は精液の成分をつくる精嚢線や前立腺が大量の分泌物をつくるため、射精反応が起こりやすいと考えられています。
夢精をしたときの対処法
初めて夢精したときはびっくりしてしまうかもしれないけど、男性にとっては自然なことですし、もちろん病気ではないので安心してください。逆に、夢精をしたこともない男性もいますが、こちらも病気ではないので、心配する必要はありません。
なお、パンツやシーツについた精子は、そのまま洗濯機で洗ってもなかなかとれません。ヌルヌルしなくなるまで手洗いしてから、固くしぼって洗濯物入れに入れるようにしましょう。このとき、熱いお湯で洗ってもとれないことが多いので、必ず水かぬるま湯を使うようにしてください。
また、夢精したということは家族にいう必要もなければ、かくす必要もありません。伝えたとしても、「下着は手洗いして、洗濯機の中に入れておいてね」ということを、明るくいってくれるはずです。
一方で、小学生だとまだ精通も経験していない場合も多いかもしれません。体の成長と同じように、性的な成長にも個人差があるのです。「人とは比べる必要がないもの」ということを理解し、友達に対しても「夢精したことないの?」「精通した?」といったことを、相手がイヤがっているならそれ以上は聞かないことです。
逆に、友達よりも早めに精通などが起こった場合は、正しい知識を身につけていないために「自分はおかしいかもしれない」「精液は汚いもの」という間違ったイメージをもってしまうケースもあります。それは将来的に性行為に対してネガティブな印象をもってしまうことにつながる場合もあります。
精通や射精は成長の過程で経験することであり、きちんと成長している証拠。個人差があるだけです。「自然なこと」と肯定的に受け止めることが、何より大切です。
汚れたパンツやシーツの洗い方
ONE POINT
【出典】『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』著: 高橋幸子