神鍋愛にあふれる豊岡市日高町『民宿志ん屋』が作る眼福のいちご&小豆氷菓を実食!
神鍋高原にある民宿『志ん屋』の4代目・飯田勇太郎さんは根っからの神鍋っ子。神鍋の魅力を日々発信されています。今回ご紹介する「いちご氷菓」の誕生秘話、そして神鍋高原を愛する勇太郎さんたち地元の人の取り組みをうかがってきました。
神鍋高原は土壌が豊かで美味しい果物や野菜が収穫できる場所。『志ん屋』は農業にも力を入れていて、そのひとつにいちご農園もあります。林間学校向けにいちご狩りの体験プログラムなどを行っていましたが、コロナ禍の時に予定がすべてキャンセルになり、大量のいちごが余ってしまう事態になりました。
当時は先が見えない不安な状況。それでも勇太郎さんは凹んでても仕方がないので、気持ちを切り替え、「いつも提供していたいちごのシャーベットを氷菓にして売ってみたらどうだろう?」、とお母様に相談しました。お母様も前のりで快諾。商品化のトライ&エラーが始まりました。シャーベットはふわふわで柔らかい触感。アイスバーに改良する時間も楽しい親子タイムだったと照れ笑い。
ところで、「氷菓」とはどんなお菓子かご存知でしょうか?氷菓は、乳製品をほとんど使わず、果汁や果肉を凍らせたものが多く、カロリーが低い傾向にある製品のことを言います。
勇太郎さんは数か月の開発期間を経て、「第一弾いちご氷菓とあずき氷菓」を販売。2020年発売当初から、生産が追い付かないほどに地域やご近所の方が購入してくれたそうです。
それから早5年目。今年も「いちご氷菓」と「あずき氷菓」の解禁シーズンが訪れました!!!年々、氷菓の質も人気も高まってきて、地元の方にも「今年はいつからアレはじまるの??」と声をかけられるそうで、夏限定の志ん屋オリジナル氷菓は、知る人ぞ知る神鍋ブランドのひとつになっています。
早速実食!いちご氷菓には凝固剤が入っていないため、溶けやすくなっています。口に入れるとキ―――――ン!となり、冷たいいちごが口の中で踊ります。めっちゃ甘い!今年も食べられましたー!
小豆はどうでしょう。こちらもさっぱり控えめな甘さですが、固くってがりがり食べる!!!という感じです(笑)。アイスバーが斜めになってる理由や、秘密の味わい方も勇太郎さんに聞いてください♪
こちらの氷菓は特に看板などがありません。「氷菓があるときーーーー!」は志ん屋ののれんが出てます。逆に「氷菓がないときーーー」はのれんが上がっていません。お電話でのご予約も可能です。
取材中、神鍋の魅力を勇太郎さんにお聞きすると、「自然が豊か!!四季折々のスポーツも活発です」と即答。「そして、この自然を100年先にも守ろうとする人がいるところですかね」と誇らしげに笑います。
そんな神鍋の人たちは現在、『神鍋高原サステナブルツーリズム委員会』を発足させ、①神鍋の自然を守る②CO2の排出を減らす③地域の美味しい資源や人を活かす④地元の企業や市民、行政と一緒に協力することを宣言しました。
「神鍋高原で避暑を楽しみ、温暖化を守ることで100年後も雪や自然を守りたい。またその取り組みを知ってほしい」と熱く語る勇太郎さん。美味しい氷菓を味わいながら神鍋の未来を考える素敵な時間になりました。
場所
志ん屋(氷菓)
(豊岡市日高町名色1572)
営業時間
不定期
定休日
不定休
駐車場
あり