セ・リーグ球団別週間MVP 阪神・森下翔太が4本塁打の大爆発!ヤクルト赤羽由紘も急上昇
打率.344、4本塁打でwRAA6.0の森下翔太
プロ野球セ・パ交流戦が終わり、セ・リーグは阪神が破竹の8連勝。2位・広島とのゲーム差を6.5に拡大した。広島が4勝3敗2分け、3位・巨人と最下位ヤクルトが4勝4敗1分けと踏ん張った一方、4位DeNAは3勝6敗、5位・中日は2勝7敗と負け越し。上位と下位がバラけてきた。
SPAIAでは6月27日から7月6日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
セ・リーグトップのwRAA6.0をマークしたのが阪神・森下翔太だ。期間中9試合で32打数11安打の打率.344、4本塁打。6日のDeNA戦では1回に先制14号2ラン、8回にダメ押し15号ソロを放ち、勝利に貢献した。
現在セ・リーグトップの56打点を挙げており、タイトルも狙える状況。ライバルは54打点のチームメイト・佐藤輝明で、3位のDeNA牧秀悟(45打点)を引き離しており、マッチレースの様相となっている。阪神勢は大山悠輔もwRAA4.2、佐藤輝明も同3.5を記録しており、クリーンアップが好調だ。
中日ボスラー、広島・中村奨成も充実
7カードぶりに勝ち越したヤクルトでは、赤羽由紘が調子を上げてきた。5日の中日戦で延長12回の決勝1号2ランを含む3安打猛打賞を記録すると、翌6日も2安打を放つなど20打数7安打の打率.350。四球も6個選び、wRAAはチームトップの3.8だった。
元気のない中日だが、ジェイソン・ボスラーはwRAA3.4と気を吐いている。2日のDeNA戦で5号ソロ、翌3日も6号3ランと2試合連続本塁打を放つなど、35打数10安打の打率.286。勝ちにつながっていないのが歯痒いところではあるものの、貴重なポイントゲッターとなっている。
広島では中村奨成が週間MVPの活躍を見せた。2日のヤクルト戦で決勝3号2ラン、6日の巨人戦でも一時は同点に追いつく4号ソロを放つなど25打数7安打の打率.280、2本塁打。チームトップのwRAA2.9をマークした。2017年ドラフト1位が8年目で大きく飛躍しようとしている。
DeNA牧秀悟、巨人・岸田行倫も存在感
勝率5割を割ったDeNAでは、牧秀悟がチームトップのwRAA1.91。敗れはしたが、6日の阪神戦で14号ソロを含む3安打を放つなど存在感を発揮。30打数8安打の打率.267ながら、他の打者が調子を落とす中で4番の重責を果たしている。
借金1で首位・阪神と8差がついた巨人では、岸田行倫がwRAA1.85。6月28日のDeNA戦で4打数4安打と大暴れするなど15打数6安打の打率4割をマークした。捕手として甲斐拓也、小林誠司と併用されながらも攻守でチームに貢献する貴重な存在だ。
交流戦で勝ち越したチームがなかったセ・リーグは、リーグ戦再開後に阪神が抜け出す展開となった。オールスターまでの残り2週間で状況は変わるか、それとも阪神がこのまま突っ走るのか注目される。
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記事:SPAIA編集部