スナックに「客が来なくなる理由」はどこに? バブル時代とは違う、令和のシビアな現実【愛のスナック どろんぱ】
【愛のスナック どろんぱ】
昭和のエモさを残しつつ、令和に迎合できるのか
みなさん、ぜひスナックに行ってください! 絶対楽しいから大人になったら一軒くらい行きつけのスナックを…!!
というのが私の一貫した主張なのですが、そう言うからにはスナックが抱える問題も話さなければフェアじゃない気がする。
今回は、お客さんがスナックに来なくなってしまう理由について。ここに店側が向き合えるかどうかが、スナックの未来を決める気がします。
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心が大事だけど
スナックの常連さんといえば、もう何十年もママやマスターと付き合いがあったりするのがザラにあります。
下手するとお店のオープンより以前からの付き合いだったなんてのもよく聞く話。そうやって人と人とが深い絆や縁で結ばれているのを見ると、やっぱり人間同士の付き合いには心がないといけないんだなと目が潤むこともあります。
だけど多くの場合は、やっぱりお客さんとお店ですから、お互いの利益のことは考えないといけません。なので、どちらかが不満を感じるようになった場合は関係が切れることになります。
野暮でも粋でも金は金
私がみてきた中で一番多いのは、やっぱり金額で揉めること。まさに金の切れ目は縁の切れ目。
そしてどちらかというと、お店側の問題でお客さんが来なくなってしまうことが多かったですね。じゃあ何をやらかしてるかと言うと、システマティックな値段の付け方をしないことと、値段の理由を説明しないことです。
例えば、いつもは1万円でお釣りがくるのに、今日はこない。そこにはお店なりには理由があるのですが(時間が長い、迷惑料込み、暇だったからなど)、説明されなければ気持ちよく払うことはできません。
バブルの時代なんかだとそれで通ることもあったでしょうが、今は違います。そしてもし「それが夜の世界、水商売って物だよ」と思うなら、そう説得しなくてはいけません。
野暮でも粋でも金は金。大事なお客さんであればあるほど、甘えすぎないようにしないとスナック文化は衰退して、やがて無くなってしまうでしょう。
大好きなスナックだからこそ、お店側のアップデートもしっかり求めていきたい所存です!
【登場人物紹介】
コミ:どろんぱの人気ホステス。明るくおしゃべりでよく気がつくが、酒乱なのがたまにキズ。
ママ:どろんぱのママ。美貌と賢さと自信に溢れた大ベテラン。しかし時代についていけないことも多い。
(おくげちゃん/漫画家・イラストレーター)