【札幌・苗穂】地元民がガチ投票!再開発エリアで愛される「世界に一つだけの味」ベスト3
札幌駅から東へわずか2〜3キロ。JR苗穂駅周辺は、近年巨大なタワーマンションが次々と建設され、劇的な変化を遂げているエリアです。大型商業施設や病院も充実し、「住みたい街」としても人気急上昇中のこの場所。
しかし、苗穂の魅力は新しい建物だけではありません。古くからこの地を支えてきた名店や、新しく生まれた隠れ家カフェなど、食の魅力も満載です。
今回は、HTBの番組「イチオシ!!」が、苗穂駅周辺で働く人や住民に聞き込み調査を実施。地元民だからこそ知る、本当に美味しいお店ランキング・ベスト3が決定しました。
第3位:朝9時から優雅なひとときを「CAFE MOONA(カフェ ムーナ)」
第3位にランクインしたのは、苗穂駅南口から歩いて3分ほどの場所にある、ビルの2階にひっそりと佇む**「CAFE MOONA(カフェ ムーナ)」です。
2021年8月にオープンしたこちらは、白を基調とした店内が「とにかく可愛い」「映える」と、若い女性を中心にSNSで話題沸騰中。店主の木村響子さんが、「街の喧騒から少し離れて、一人でゆっくりできる場所を作りたい」という想いでオープンさせました。
札幌では珍しい?絶品「キャロットケーキ」
こちらの看板メニューは、なんといっても**「キャロットケーキ(530円)」です。 木村さんが東京のカフェで働いていた頃に親しんだ味を再現したというこのケーキ。
札幌では常時提供しているカフェが意外と少ないそうで、「札幌でも気軽に食べてほしい」との思いが込められています。みじん切りにした人参の甘みと、シナモンなどのスパイスが香るしっとりとした生地。その上には、たっぷりのクリームチーズフロスティングが乗せられています。見た目の可愛らしさはもちろん、甘すぎずスパイシーな味わいは、コーヒーとの相性も抜群です。
見た目も味もアートな「黒ゴマあんこラテ」
もう一つの人気メニューが**「黒ゴマあんこラテ(アイス 750円)」。 こしあんと練りゴマをミルクで割り、その上からエスプレッソとクリームを加えた層の美しい一杯です。
モノトーンのグラデーションが美しく、「飲むのがもったいない!」という声が上がるほど。和の甘みとコーヒーの苦味が絶妙にマッチした、他では味わえないドリンクです。
CAFE MOONAのもう一つの魅力は、朝9時から営業していること。 インタビューに答えてくれた常連のママさんは、「子供を幼稚園に送った後、そのままここに来るとちょうどオープンしているんです」と語ります。
家事や育児の合間、または仕事に行く前の「自分だけの時間」を過ごす場所として、地域の人々の生活に溶け込んでいます。
【店舗情報】
店名: CAFE MOONA(カフェ ムーナ)
住所: 札幌市中央区北2条東9
営業時間: 午前9時~午後5時(L.O 午後4時30分)
定休日: 不定休
第2位:北海道民のソウルフードの聖地「サッポロビール園」
第2位は、観光名所としても名高い**「サッポロビール園」です。
「え?観光客向けじゃないの?」と思った方、それは大きな間違いです。苗穂周辺の方々にとって、ここは「会社の飲み会」「親戚の集まり」「何かの記念日」など、人生の節目節目で利用する、まさに“地元の台所”のような存在なのです。
明治時代のレンガ造りの建物(元・製糖工場や製麦工場)を利用した重厚な雰囲気の中で味わうジンギスカンとビールは、道民にとっても格別の味。
選べるジンギスカン!あなたは「トラディショナル」派?「生ラム」派?
サッポロビール園の魅力は、好みに合わせて選べる羊肉の種類です。
トラディショナルジンギスカン: 創業以来の伝統の味。円形にロールした肉を薄くスライスしたもの。冷凍肉ならではの薄さが特徴で、タレがよく絡み、独特の風味を楽しめます。「これぞビール園の味!」と語る古参ファンも多数。
ラムジンギスカン: いわゆる「生ラム」。肉厚で柔らかく、羊肉特有のクセが少ないため、初心者や子供にも大人気。
さらに、鶏ジンギスカンや豚ジンギスカンなど、羊肉が苦手な人への配慮も忘れません。専用の鍋で野菜と一緒に焼き上げれば、香ばしい匂いが立ち込め、ビール(もちろんサッポロクラシック!)が進むこと間違いなしです。
通が頼む裏・人気メニュー「ねぎめし」
今回、スタッフの神尾さんが「推しメニュー」として教えてくれたのが「ねぎめし」です。 ほかほかのご飯の上に、海苔とたっぷりの青ネギが乗ったシンプルな一品。しかし、これが脂の乗ったジンギスカンと最高に合うんです!お肉の脂っこさをネギの清涼感がリセットしてくれて、いくらでも食べられてしまうという魔法のご飯。 「ジンギスカンのお供は白飯だけじゃない」という新常識、ぜひ試してみてください。
【店舗情報】
店名: サッポロビール園
住所: 札幌市東区北7条東9
営業時間: 午前11時30分~午後9時(L.O 午後8時40分)
第1位:拳サイズの衝撃!「中華食堂サウスヴィラ」
栄えある第1位に輝いたのは、苗穂駅から車で約6分、昭和62年創業の老舗**「中華食堂サウスヴィラ」**です。 「とにかくデカい!」「お腹パンパンになる」と、働き盛りの男性や家族連れから絶大な支持を集める、町中華の名店です。
これが苗穂の胃袋を満たす「からあげ3定食」
お店の代名詞とも言えるメニューが「からあげ3定食(890円)」。 「3個」と聞いて油断してはいけません。運ばれてくるのは、大人の拳ほどもある巨大な唐揚げがドーンと3つ!その迫力は、目の前に置かれた瞬間、思わず笑ってしまうほどです。
店主の岡部一輝さんによると、この大きさになった理由は「お客さんが喜んでくれるのが嬉しくて、少しずつ大きくしていったら、今のサイズになっちゃいました」という、なんとも温かいエピソードが。
そのおいしさの秘密は特製ダレ。 1日じっくりとタレに漬け込んでいるため、中まで味が染みています。
また、 タレにはニンニクと生姜を一切使っていません。そのため、平日のランチタイムに食べても匂いを気にせず仕事に戻れるのが嬉しいポイント。
冬でも注文殺到!意外な人気メニュー「冷やし担々麺」
そして、このお店にはもう一つ、常連だけが知る人気メニューがあります。それが「冷やし担々麺(辛口 990円)」です。
「冬に冷やし?」と驚かれるかもしれませんが、これが意外にも寒い季節によく出るのだとか。 濃厚なゴマダレにピリッとしたラー油の辛味、そしてひき肉の旨味が絡み合う一杯。辛さで体がカッカと熱くなるため、冷たい麺でも食べた後はポカポカに。「こってりした唐揚げと一緒に食べると、口の中がさっぱりする」と、セットで頼む強者もいるそうです。
「お客さんが直接美味しいと言ってくれるのが何より嬉しい」と語る店主の人柄も、この店が30年以上愛され続ける理由の一つでしょう。
【店舗情報】
店名: 中華食堂サウスヴィラ
住所: 札幌市東区東苗穂12条3丁目
営業時間: 午前11時~午後7時(月・水・金・土)、午前11時~午後3時(木)
定休日: 日曜日
まとめ:新旧が融合する街、苗穂へ行こう
おしゃれなカフェで朝のひとときを過ごすもよし、歴史あるビール園で仲間とワイワイやるもよし、町中華でお腹いっぱいになるもよし。 今回のランキングは、再開発で注目される苗穂エリアが、実は「食の宝庫」であることを改めて証明する結果となりました。
札幌中心部からもアクセスしやすい苗穂エリア。次の休日は、お腹を空かせて出かけてみてはいかがでしょうか?きっと「世界に一つだけの味」に出会えるはずです。