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裏金問題、少数与党、SNSと選挙……。2024年の政界を振り返る

文化放送

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、12月9日の放送にジャーナリストの二木啓孝が出演。「政治」をテーマに2024年を振り返った。

鈴木純子(文化放送アナウンサー)「2024年の政界を振り返ってみるとどんなことを感じますか?」

二木啓孝「ざっと思い出すと裏金問題で明けて裏金問題で暮れる、というね。裏金問題が出ました、共産党の新聞赤旗で出てきて今年の2月に自民党のアンケートで85人が不記載。自民党は『裏金』って言わない。『不記載問題』っていう」

長野智子「そう、『不記載問題』!」

二木「問題があってバタバタしながら9月に自民党総裁選になりました。岸田さんが『自民党の信頼回復のためには私が身を引くことがいちばん』と言って(新総裁が)石破さんになりました。10月に衆議院の投開票があって自公が過半数割れした。いちばん大きいのは『裏金』『少数与党』というキーワードかと思います。が」

長野「が?」

二木「いろんな世界の動きを見ると、そんなに大きくなかったね、という気がしません? リーダーがどんどん変わって混乱する、ということでいうとフランスもドイツもそう。中東でいうとシリアがこうなった、そういうことでいえば『小さい』とは言わないけど、そんなにべらぼうな変化ではなかったのかな、と」

長野「でもきちんと裏金問題で、選挙で国民、有権者が、ちゃんと突きつけた」

二木「まあ、ちゃんとした、というのはある。もうひとつ、少数与党になって国民民主が是々非々でやると言っている、というね。乱暴にいえば『どっちかに行ってよ』という気がする。玉木さん(党首)はこう言っているんですね、『我々は与党であって野党にはいきません。与党とも政権党とも等距離でいきます』。おいおい、等距離ってなんなの、となります」

2024年の政治を振り返る中で、SNSと選挙の関係についても話が及んだ。

長野「都知事選も衆院選もそうですが、SNSが非常に選挙結果に影響を及ぼす、というのが色濃く出た年でもありましたね」

二木「SNSという選挙ツールについて公職選挙法を変えなきゃイカン、という議論があるんです。これ、公職選挙法をよく読むと、偽の情報を流すのは罰則規定があるわけ。すぐSNSを規制しろ、という話ではなく、公職選挙法を原則どおりに適用する、ということで偽情報やオーバーランするようなことは止められるんですよ」

長野「なるほど」

二木「じつは国会で総務大臣に辻元清美さんが質問した中で、『厳正な適用をする』という答弁が出ている」

長野「たとえばSNSのフェイクニュース、誤った情報は現状の公選法できちんとできると」

二木「できます」

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