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緑消防署 熱中症での搬送増で警鐘 伊藤園ら協力で予防啓発

タウンニュース

長津田駅構内で熱中症対策を呼び掛ける緑消防署員ら

熱中症による搬送人数が特に増える7月を前に、緑消防署(寺山洋司署長)は6月21日、(株)伊藤園、東急電鉄(株)との協力で、長津田駅構内で駅利用者に熱中症予防を呼び掛ける啓発活動を実施した。市によると近年、市内での熱中症による搬送人数は毎年増えており、同署は注意喚起に一層力を入れている。

横浜市は2012年11月に伊藤園と「地域活性化に関する包括連携協定」を締結しており、今回の啓発活動には、同署の署員や緑消防団員をはじめ、伊藤園、東急電鉄の社員約20人が参加した。伊藤園が用意した「健康ミネラルむぎ茶」480本のほか、熱中症の危険性を伝える啓発用チラシなどを行き交う人々に配布。午前11時から開始し、25分ほどですべてを配り終えた。

伊藤園の横浜緑支店の伊藤忠司支店長は「熱中症対策への意識が高まり、熱中症に罹る人が少しでも減少してほしい」と話した。

一昨年急増、昨年はさらに

市の統計によると、市内での熱中症による搬送人数はここ数年増加し続けており、2022年は前年比357人増の1132人。昨年はさらに268人増え、1400人に上った(うち緑区内では66人)。同署によると今年は6月19日現在、市全体では81人(昨年同期も同数)、緑区内では昨年同期比1人減の2人がすでに搬送されている。

市は熱中症対策として、こまめな水分補給や適正温度でのエアコンの使用などを呼び掛けており、同署総務・予防課長を兼務している吉野賢二副署長は「熱中症は予防できる病気。これからさらに暑くなるので、熱中症についての正しい知識を深めて予防してほしい」と語った。

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