テーマは「集結せよ」 博多座にて上演のスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』のチラシビジュアルが公開
令和6(2024)年10月8日(火)に博多座で初日を迎えるスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』のチラシビジュアルが公開された。
「古事記」を題材に哲学者梅原猛が書き下ろし、日本神話のヤマトタケルの波瀾に満ちた半生と伝説を大胆な構想のもと、独創的なドラマとして築き上げた本作は、昭和61(1986)年2月4日に新橋演舞場で初演され大きな反響を呼び、“スーパー歌舞伎”を演劇界の新たなジャンルに打ち立てた歴史的な作品。博多座では平成20(2008)年4月、そして平成25(2013)年6月に大盛況のなかで上演され、この度11年ぶりに伝説の作品が博多座に帰って来る。
これまで数々の再演、練り直しての上演が行われてきたが、今回は初演に立ち返り、壮大なストーリーを丹念に描き出す。配役も清新で中村隼人と市川團子が小碓命後にヤマトタケルと大碓命、中村壱太郎と中村米吉が兄橘姫、弟橘姫の姉妹をそれぞれ交互出演にて演じる。
東京・愛知・大阪と上演されてきた2024年のスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』公演だが、実はこの4名が集結するのは最終地の博多座公演のみ。1986年の初演時は、まだ生まれていなかった4人がメインキャストで揃い踏みとなり、まさに新たなステージへと向かう『ヤマトタケル』。キャストが集結するとともに、全国よりたくさんの方にこの集大成を見届けて欲しいとの願いもこめて、チラシの真ん中には“集結せよ”のキャッチフレーズが記載されている。
さらに大型ミュージカルの上演が可能な博多座は、かつて市川猿翁が「スーパー歌舞伎座」と呼んだほど、“スーパー歌舞伎”の大掛かりな舞台演出との相性が抜群の劇場。白鳥となったヤマトタケルが宙乗りで高く高く羽ばたくように、“天翔(あまが)ける心”で挑む出演者たちの、集大成となる大いなる飛翔に期待しよう。