【全編文字起こし】MONJOEの音楽的ルーツとは?海外を視野に入れたNumber_iの楽曲制作秘話
TaiTan(Dos Monos)と玉置周啓(MONO NO AWARE)がパーソナリティを務める番組。
先週に引き続き、MONJOEさんがゲストです
TaiTan:先週はね、ゲストにMONJOEくんが来てくれまして、大変楽しかったね。
玉置:ね、本当に2人の仲の良さが存分に伝わってきたね。
TaiTan:そうだろう、高層ビルでサラダ食ってんだから。
玉置:なんだよそのエピソード!
TaiTan:「こんな仲良い2人組はいないな」って、今そういう反響がきてるんでございますけれども。
玉置:そうですか。
TaiTan:1本目の収録が終わって、2本目の収録の間の休憩で、ちょっと3人で、俺と周啓くんタバコ吸うから、じゃあMONJOEくんもついてきてよっつって。
玉置:はいはい。
TaiTan:吸ってたんだよ、MONJOEくんとさ。本当に仲がいいからさ!
玉置:いいよ!言えば言うほど信憑性が薄まるんだから。
TaiTan:「あのとき…ああだったな、あのときこうしてればな」みたいな話しをさ。
玉置:なんで後悔なんだよ!
MONJOE:ははははは!
TaiTan&玉置:いや、笑うなよ!
TaiTan:「呼び込むまで笑うなよ」でおなじみのMONJOEなんだけど。で、思い出話しに花を咲かせてたらさ、喫煙所にTBSラジオの社長さんが来てさ。そのときの俺の社長への向き合い方のスピードね!
玉置:ピポッドしてたもんね。
TaiTan:その風速で、今周啓くん髪乱れてるもんね、てかちょっとハゲてるもんね。俺が社長の方に向く体の捻り方の風速でね。
玉置:弱すぎだろ!俺の頭皮。
TaiTan:ね、ボンドでくっつけてるんだよ
玉置:まじで俺ピノキオじゃねえんだよ!
TaiTan:ピノキオそんな設定ないからね!おい、ウォルト・ディズニーに謝れお前!
玉置:あれ、原作別だから。
TaiTan:え、そうなの。まあ「ボンドでつけてるんですよ」っていう話をさ、社長さんにしたんだよ。
玉置:マジで何なんだよ!「今の風速でこいつの髪が飛んで、今それをボンドでくっつけてるんですよ」って、社長に説明したのお前?
TaiTan:「今ボンドがないからね、髪の毛と頭皮をライターの火で接続させて、鉄鋼のようにね溶接みたいにして・・・」
玉置:いいよ!もうこの話マジで!MONJOEが暇してんだから
TaiTan:こんなオープニングあっちゃいけないんだよ!
玉置:グロテスクだし!
TaiTan:2週目もMONJOEくんが来てくれますと。あんまり旧友に見られたくなかったね。社長が出てきたときの対応「あ、どうもどうもどうも!」ってさ。
玉置:MONJOEも苦笑してましたよ
TaiTan:MONJOEくんのことは紹介できたけど、周啓くんのことは忘れちゃったね
玉置:なんなんだよ!
MONJOEさんとTaiTanが組んでいたバンド、幻の音源が見つかる
TaiTan:ラッパーのTaiTanです。
玉置:MONO NO AWAREの玉置周啓です。
TaiTan:ということでMONJOEくんが今回も来てくれております。
MONJOE:よろしくお願いしまーす。
TaiTan:MONJOEくんでございますね。
MONJOE:マジで仲いいね。周啓&TaiTan。
TaiTan:いや俺とMONJOEの方が仲良いよ
玉置:なんなんだよ!
MONJOE:いや、俺とTaiTanより全然周啓&TaiTanの方が仲いいだろ
TaiTan:いやいや、だって周啓とそんなサラダ食わないもん。
玉置:ね、行かねえしな、そんな謎のビュッフェ。
TaiTan:MONJOEくんね、ラジオ苦手とか言ってたけど全然もう、上手に喋ってくれて。
MONJOE:マジで?ありがとうございます。
玉置:声いいよね、やっぱ。
MONJOE:マジで!それめっちゃ嬉しいわ。
TaiTan:やっぱり元々ボーカリストだし。俺らが中学んときにバンドを組もうってなったとき、もうほぼ満場一致で「ボーカルはMONJOEだね」ってなったからね。
MONJOE:マジで!ありがとうございます!
TaiTan:そのときの音源とかね、未だにネットにあるんじゃないかっつって、もうぜひ聞いて頂きたいぐらいですけれども。
MONJOE:え、マジで?
♪「曲:Fall out」がかかる
MONJOE:ダメダメダメダメ・・・ふざけんなってマジで!ダメだってこれは!
TaiTan:ははははは!
MONJOE:ちょっとTBSラジオ訴えるよ、これマジで。
玉置:訴えられんのか。まずネットにあっちゃうんだもんな音源が。
TaiTan:いや、めちゃめちゃいいよこれ。
MONJOE:これ醜態晒すの駄目でしょ。
TaiTan:これが俺とMONJOEと、今のDosMonosのトラックメーカーの荘子itくんとかで組んでたバンドで、高校生ぐらいのときの出したオリジナル楽曲「Fall out」です!
♪「曲:Fall out」がかかる
MONJOE:ははははは!
玉置:なんだよマジで!
TaiTan:知ってる?「Fall out」だよお前。
玉置:知らねえよ!
TaiTan:知らねえのかよ、モグリじゃねえか!
玉置:ほとんどニルヴァーナじゃねえか!なんだこのタイトル「Fall out」って、何を現してんだよ!
TaiTan:「落っこちろ」だよ!
玉置:お前らふざけんなまじで!中学生からそんなんやって。六本木でサラダ食うな!すごい人生だな。
TaiTan:それが、六本木でサラダ食うまで至るっていうさ…。
MONJOE:いや、マジずるいよね。なんかさっきさ「ちょっと高校のときの音源流すのあれじゃね」とか言ってきて。いやマジでそれだけは本当にやめてくださいみたいな。
玉置:拒んでたんだ。
MONJOE:「お互いにとってそれよくないよね」みたいな話してたの。
玉置:そっちに舵を切ったんだね
MONJOE:「まあでも俺はドラムだから」とか言って、大丈夫だからって。明らかに悪意あるよね、それで曲流すの!
玉置:お互いに傷はある前提だもんね
MONJOE:そうそうそう。
TaiTan:いやめちゃくちゃいいじゃないですか!
玉置:すごいね、高校で。なんか音も普通にいい感じだったし。
MONJOE:嘘や、嘘やん。
TaiTan:これ、高校生の時に名を轟かせてたんだぜ。ほらCRAZY WEST MOUNTAINとかと並んでさ。
玉置:ちょっと待って。CRAZY WEST MOUNTAIN?これボケじゃないよね。なんか知ってるわ。
TaiTan:おお!すごいね!なんで知ってんの?
玉置:いや本当にどインディーの時に対バンしたか、普通にライブ見た気がするな。
TaiTan:「鍋奉行」は?
玉置:え、曲名?いや、なんか知ってるわ!
TaiTan:やっぱクレイジーってすごいんだよね!そう、だから俺らの世代は、クレイジーは2個上ぐらいだったけど、界隈ではクレイジー一派みたいのがあったからね。
玉置:すごいな。てか、バンド名なんていうの?2人の。
TaiTan:それはちょっと検索されたら…もう本当におしまいだから。
MONJOE:本当にやばいそれは。
TaiTan:曲名だけは「Fall Out」です
玉置:確かに「Fall out」ならまだね、1800件ぐらいヒットするか。みんな言ってるからね「落っこちろ」は。
TaiTan:だから、CRAZY WEST MOUNTAINとか。あとは今Suchmosになった、YONCEくんがやってたOLD JOEとか。
玉置:最近復活ライブみたいなのをやったりしてたね
TaiTan:ね、そこらへんが割と俺らがいたバンドシーンになんかね。あとYogee New Wavesの角舘くんとかが。
玉置:へえ、めちゃくちゃ筋のいいっていうか、いい感じのとこにいたんじゃん
MONJOE:いやそう考えるとすごいよね。すごい、本当に。
TaiTan:本当にみんな世に羽ばたいてったよね。ところでどう?「Fall out」の感想。
MONJOE:確かに、実際どう。
玉置:いやだから・・・ニルヴァーナだったよね
♪「曲:Fall out」がかかる
MONJOE:いや、もう流すなって!
TaiTan:いや、実際これめっちゃかっこいいけどね。
玉置:いや、違うよ。俺は別に流れ的にわざわざ言っただけでさ。MONJOEが過剰に気にしてるだけで。
MONJOE:いや、気にするでしょ、嫌だよこんなの。
玉置:ほとんど一緒じゃん、今やってることだって!やっぱこの歪み感とかも、それをトラックというフィールドに一瞬登場させるという作法にはなってるけど。
MONJOE:あーなるほど、まあでも実際好きだったからね。ニルヴァーナとか本当に。
MONJOEさんの音楽的ルーツを探る
TaiTan:だから本当に、中学高校で「どういう音楽聞いてんだっけ」みたいな話で。最初ニルヴァーナで仲良くなった記憶は結構あるよ。MONJOEとは。
MONJOE:うん。やっぱそのバンドを組むってなってさ「何のコピバンする?」っていうディスカッションするじゃん。大体みんな。
TaiTan:うん。そうだね
MONJOE:で、うちらの世代だったら、きっとアジカンとかさ。ELLEGARDEN、バンプ、ワンオクとか。いろんな選択肢がある中で、うちらはちょっとニッチなとこいきたいよねみたいな。それでニルヴァーナになった記憶があんだよね。
玉置:なるほどね。そうか、中学生で結成だっけ?
TaiTan:中三ぐらいかな
玉置:確かに中三くらいから洋楽情報っていうか、そういうのをやりたくなったりするもんね
TaiTan:そう、だからYouTubeがちょうど出てきたタイミングだったから。よく言われるアーカイブを遡るディガーモードっていうか。何でも掘れちゃう。そこからニルヴァーナとか、ブランキーとか、ミッシェルとかがめちゃくちゃ好きになってみたいな。
玉置:はいはいはい、遡っていくっていうかね
TaiTan:そういう時代ですよ。てかMONJOEって結構雑食だったよね、それで言ったら。
MONJOE:確かに、雑食だね。
TaiTan:グランジからパンクから、高校生くらいからMount Kimbieとか言い始めたんだよね。その時期だよ、MONJOEがエレクトロとかに手を伸ばし始めたのは。
MONJOE:やっぱそれで言ったら、だからレディオヘッドなんじゃないなんかな。レディオヘッドでトムヨークと親交があったミュージシャンたちを掘るようになるじゃんやっぱ。そこからじゃない?
TaiTan:やっぱそうなんだ。レディオヘッドでいったらなんだった?
MONJOE:レディオヘッドで何かっていうのは特にないかも。
TaiTan:そうなんだ、「OK Computer」とかじゃなくて?でもさ、俺らも一回ちょっと「プログレやりたくね」みたいなモードになった時にそれこそ「Paranoid Android」とか参考にした記憶あるよね。
MONJOE:うん、あるね。レディオヘッドすげえなと思うやっぱ。ポップじゃん。なんかあんだけこねくり回しておいて、全部ポップだよね。
TaiTan:めっちゃ覚えてるわ。MONJOEと「Lotus Flower」って曲が出たときに、一緒にミュージックビデオを見た記憶あって。
MONJOE:うわ、懐かしい
TaiTan:俺らのリアルタイムでの初めてのレディオヘッドの新曲で。でも「微妙じゃね」みたいになったのめっちゃ覚えてんだよね。
玉置:もうバンドじゃないもんね。「Lotus Flower」までいくとね。だいぶ変わってきてるもんね音楽性。
TaiTan:何て言うのかな、ダーティーというか静かな。地味な曲だったというか。
MONJOE:「微妙じゃね」からの、「なんかやっぱよくね」になったのも覚えてるわ。
TaiTan:それで、あとレッチリとか。
MONJOE:うん、レッチリはそうだね。みんなめっちゃ聞いてたよね、狂ったように。
TaiTan:あれ、MONJOEってさ、バンドの掛け持ちってしてたっけ?
MONJOE:いや、してない。
TaiTan:俺らのやつだけか。そう、だから俺とかはレッチリのコピバンやったり、ミッシェルやったりとか、いろいろやったけど。そうか、MONJOEだけは1個だったのか。
MONJOE:そうねえ。
TaiTan:なんか記憶薄くない?さっきから。
玉置:確かにね、記憶消してる?
MONJOE:消してるかも。
玉置:なんなんだよ!忘れんなよ、あの頃を!
TaiTan:必要ないと判断されてる説があるね。
MONJOE:まあでもそうだね、ニルヴァーナのコピーバンドやって。「オリジナル作りたいよね」ってなって作り始めて、だね。
TaiTan:他はどんなの聞いてたの?
MONJOE:エレクトロミュージックだったら多分SBTRKTとか、サンファーとか。そこら辺今でも大好きだし。さっきも言ったようにマウントキンビーでし、あとジェイムズブレイクとか。そこらへんのはほとんど全部聞いてたかも。
TaiTan:めっちゃ覚えてるわ、MONJOEが学校にジェイムズブレイクを持ち込んだのめっちゃ覚えてるもんね。外来文化みたいなんで。
玉置:なんなんだよお前、昆虫じゃないんだから
MONJOE:でもその前だったらあれだよね。Two Door Cinema Clubとかがきはじめて。その流れで何かUKロックっていうか、インディーロックとか、インディーポップとか、聞くようになったかも。でもそこら辺みんなハマってなかったよね。
TaiTan:そうだね。だから、特に俺とかはエレクトロの方に行かなかったし、ちょっと今の文脈とはずれるかもしれないけど、なんなら俺アクモンとかにもそんなに乗っていけなかったかも。
MONJOE:そうだよね、俺アクモン超乗っちゃってたからあのとき。
TaiTan:そうだよね。MONJOEってだからね、ちょっとやっぱイギリスのノリだよね。
MONJOE:好きだったね。あの当時の
TaiTan:オアシスかブラーで言ったら、オアシスだよね。
MONJOE:うんうん。
TaiTan:で、周啓くんもイギリスもノリ?
玉置:そうだね、好きだね。それこそレディオヘッドから後ろというか。90年代の後半から2000年代ぐらいのロックが好きだね。
TaiTan:ストロークスとかって、あれってイギリス?
玉置:あれはでも、ほぼイギリスだね。ニューヨークだけど。アメリカ人だけど、イギリスのロックがもう終わったって時代に突然アメリカから現れたみたいな。イギリスからじゃないんかみたいな。なんかそういうノリだった気がする。
今週こそウイイレの話をしよう
TaiTan:そんな感じで、いろんな音楽を共有していたMONJOE君ですけれども。なによりも、今日呼んだ本当の理由・誘い文句はウイイレの話をするために来たっていうMONJOE君でございます。どうなの?ウイイレは流石に記憶から消してないでしょう?
MONJOE:消してない。
TaiTan:本当に狂ったようにやってたもんね。
MONJOE:今でもやってるもん。
TaiTan:恥ずかしいけどね、ちょっと。
玉置:いや、恥ずかしいことじゃないだろ。
TaiTan:ウイイレ2006今やってんの?
MONJOE:2022をやってるよ!
TaiTan:当時のソフトやってんだと思ったら。
MONJOE:ウイイレじゃなくてFIFAだけど。
TaiTan:なんだったんだろうね、あの時代。MONJOEの家に100日から150日くらいいた。2週間とか連泊とかあったよね。
MONJOE:あったと思う。
玉置2週間!?マジで!?
TaiTan:うん。
MONJOE:うん。
TaiTan:めっちゃ覚えてる。
MONJOE:学校終わって、そのままうち帰るみたいなね。
TaiTan:ホームステイ。
MONJOE:起きて一緒に学校行くみたいな。
玉置:なんなんだよ、マジで。
TaiTan:男子校のね、悲しきところで。本当にめちゃくちゃだから、面白かったよな。
MONJOE:ばあちゃんが車で送ってくれるから。みんなで乗って朝学校行くっていう。
TaiTan:覚えてる。MONJOEのばあちゃんが運転めちゃくちゃ荒くて。めっちゃクラクション鳴らすんだよ。マジで『トレインスポッティング』みたいな世界観に生きているばあちゃん。
玉置:大丈夫か?あんまりイメージないね。「祖母・クラクション」はあんまりイメージない。
TaiTan:めっちゃパンキッシュなおばあちゃん、最高なんだよね。どうなの?MONJOEは「あの時代に戻りてえな」とかって。あの遊び方はもうしなくなったじゃん。
MONJOE:そうね。
TaiTan:でも、ときどきやりたいなと思うけどね。
MONJOE:思うよ。楽しいじゃん、だって。
TaiTan:あれ最後にやったのなんて、たぶん大学卒業したくらいに集まったか集まってないかぐらいだもんね。あるいはやってる?他のやつと。
MONJOE:やってないね。
TaiTan:俺ね、あのノリから離脱した理由の1個に、途中からMONJOEの家に国際交流団体みたいな人たちが入ってくるようになったの。
玉置:入ってくるってどういうこと!?学校に住んでるわけじゃないよね。
TaiTan:家にホームパーティーみたいなことをやるようになって。なんか留学生とかが来るようになって。
玉置:そうじゃん。MONJOEって帰国子女だもんね。
MONJOE:大学のときでしょ。
TaiTan:そりゃ大学のときか。俺はそれでやんなっちゃった。
玉置:なんなんだよ!
TaiTan:英語喋れないから。俺はそのときにパーティーの会場出てね。MONJOEの部屋は2階だったんだけども、ベッドに勝手に眠りながら、オードリーのラジオ聞いてたんだよ。エモエモおじさんだな!これこそだな!
玉置:エモエモおじさんだけども。
TaiTan:もう付いていけなくなっちゃったわって深夜ラジオ聞いてたっていうね。
玉置:なるほどね。そこからラジオに救われ始めるみたいなね。
TaiTan:わかりやすく言えば。
玉置:それでラジオに行くんだよなお前は。MONJOEは国際交流に行ったっていう話だな。
MONJOE:そういうことになるよ。MONJOEはアイセックみたいなもんだからね。今の活動も。
玉置:ちょっとアイセックわかんないけども。ごめん、島育ちにはアイセックが。東京の人みんな知ってんのか。明らかにそこが境目だね、2人のね。だってそれで2年後ぐらいにはもうDATS始まるわけでしょ。20歳からなんだから。
MONJOE:もう始まってた。大学ぐらいから、TaiTanとかもさ、その…おしゃれに目覚めるみたいな時期じゃん。
TaiTan:笑いながら言わないでほしいけど。
MONJOE:なんかやっぱ、ちょっとなんていうの…センシティブな時期じゃん。
玉置:だるいよね。過去を知ってる同級生って。
TaiTan:中学から知ってるやつが「あれ?どうしちゃったの??大学おめかし?」みたいなね。
MONJOE:そうそう。
玉置:平気で馬鹿にしあう2人だしね。
TaiTan:俺らはそういうのはあんまりしなかったんだよね。馬鹿にしあうとかは。
玉置:しなかったんだ。大人じゃん。
TaiTan:もうめっちゃ覚えてるもん。一緒に当時さ、2012年ぐらいっていうのはスキニーパンツが流行ってたんだよ。スキニーパンツとニューバランスだったんだよ。一緒に渋谷のセカンドストリートとか行ったの覚えてない?
玉置:いいのか?もうブランドを傷つけてないのか。セカストはいいけど!懐かしいな。それね。
MONJOE:チープマンデーね。
TaiTan:めっちゃ覚えてるわ。MONJOEに教えてもらった唯一のファッショントレンドがね。「おい、聴いたか?」って。
MONJOE:いや嘘だ。そんな言い方してねぇて。
TaiTan:「今ハリスツイードってのが流行ってるらしいぞ」って言ったよ。俺に教えてくれてから俺ハリスツイードって知った。
MONJOE:言ったことない言ったことない!
TaiTan:ハリスツイードって書いてあるマフラーとかを見せびらかしてきた。
玉置:やっぱUKなんだな。巻いてきたろ?首に。
TaiTan:首にね。「これがハリスツイードだよ。ごらん?」みたいな。「触るのは駄目だぜぇ?」だったの。
玉置:嫌なやつ。
MONJOE:やばいよね。マジで。
玉置:どっから嘘? 大丈夫??
TaiTan:大体本当なんだけど。
玉置:「こいつ、やばいね」しか言わないのも。訂正もしないのか。
MONJOE:いやでも…ありそう。
玉置:ありそうなのか!
海外を視野に捉えたNumber_iの曲作り
TaiTan:無駄話しててもしょうがないんで、あれなんですけど。どうなの?いきなり話を変えるけど。今回Number_iの曲を作るにあたって…。どうこの急カーブ。
玉置:急カーブすぎて、笑っちゃったと。
TaiTan:これ歌はめ方とかも、結構意識しながらトラック作るの?
MONJOE:割と作ってる方かもね。やっぱ自分が歌ってた経験があるから。
TaiTan:そうか。しかもそれこそバイリンガルだから。向こうのノリに合う音の作り方とか。
MONJOE:どっちかというとね。そっちの方が好きだから。
TaiTan:だからそこと、Pecoriの日本語の感じが上手いこと合流する。Pecoriもちょっと英語っぽくやるじゃん。日本語なんだけど。だから、ちょっとしたサザンみがあるとずっと思ってんだけど。日本語の歌謡の面白さを保ちながらも、フローとしてはなんかスタッキーに切っていくって感じ。
MONJOE:やっぱグローバルスタンダードだよね。Pecoriのラップって。日本語なんだけど、プロとかもやっぱ普通に世界で現行の感じがするよねそ。それが結構はまったかも。Number_iに。
TaiTan:だからこの間のNewsweekのインタビューめっちゃ面白かったよ。
MONJOE:あざす!
TaiTan:日本の音楽が海外で適切に輸出するには、みたいな。グローバリズムとローカリズムの配合みたいな話をしてたと思うんだけど。本当にまさにその通りだって。しかも今回なんかはさ。ちょっと言い方難しいけど、アニメとかさ漫画とかのさ流通網に乗らない形でさ、完全に向こうでまわるってさ、今の産業的にすごいことじゃない?ちょっとその潮目が変わってきたと思うんだけど。日本の音楽産業全体。そういうところも何か本当に指向性を持ってる感じがあって。かっこいいなと思ってるんですよ。「アニメのタイアップだったからもう必然的に回るよね」とかじゃなくて。日本の音楽はちゃんと向こうで輸出するっていうことに意識が。
MONJOE:あると思う。
TaiTan:MONJOEもあるの?
MONJOE:あるよ。Number_iはそりゃそう。せっかくやってる以上、届いてほしいですけど。
TaiTan:お笑いの感覚っていう話が出たけど、相当狙ってやってるってこと?『INZM』。そこだからさ俺すごい思うのが、クールさと野暮ったさみたいなものがすごい近い場所にあること。例えば、aespaの「Supernova」とかもさ。超間抜けな曲に聞こえるっちゃ聞こえるけど、だけど耳にめちゃくちゃ粘着質な形で残っちゃう。その感じ、すごい『INZM』にも感じる。
MONJOE:それはでも、別にお笑いとかユーモアを狙ってるっていうよりかは、もう単純にやっぱ普通に耳に残るフックがほしかったっていうところだったと思う。『INZM』とかは、最初にあげたフックがダメってなって、何回もやり直したり。
TaiTan:あ、そうなんだ。
MONJOE:めっちゃみんなで悩んでとかはあったね。
TaiTan:「Go Go Go Go」のところは、かけ声っぽい感じでクールによるフックだけども。「イナズマ、ズマ」はちょっと笑える要素もある。そこで勝負かけてるのめちゃくちゃ面白いなって。
MONJOE:「ズマ、ズマ」ってなんか面白く言ってるじゃん。あれとか本当にすごいなって思う。俺も予期してなかった。あれはレコーディングのときにPecoriが「こういうふうに歌って」ってディレクションしてたし。別にPecoriが言わなくてもNumber_iのみんなも「最初からそのつもりでした」って感じのテンションだったし。
玉置:すげぇ。
MONJOE:うちらがやった3曲目の曲なんだけど。1回2回やって、積み重ねたなかでのキャッチボールだったと思う。
TaiTan:そんな感じで。「INZM」の制作秘話を…。
MONJOE:制作費!?!?
TaiTan:「制作秘話」を聴けたところで…ですよ!
玉置:いきなり制作費聞かないでしょ!
TaiTan:制作秘話を聴けたところで、お時間がいっぱいなったところでさ。こんな最後にぶっこまないだろ。制作秘話が聴けたということで面白かったね。
玉置:面白い。
TaiTan:それこそ時間があれなんだけど、MONJOEからはなんかあるの?
MONJOE:ないね。Number_iのアルバム出るからぜひ聴いてください!ってくらいかな。
TaiTan:あとMONJOEの活動もね。
MONJOE:俺の活動もやりたいと思ってるんだよ。年内とか来年くらいに。それもちょっと注目してって。
TaiTan:MONJOEのVJとかはMargt。Arataくん、『脳盗』よく来てくれるけども。という感じで。なんかやろうよ?『脳盗』フェス。新しい感じのフェスとか出来たらなという感じで、そんなMONJOEが来てくれました!MONJOEありがとう!
玉置:ありがとう!
MONJOE:ありがとう!
TaiTan:仲いいから!
玉置:なんも言ってないよ!
TaiTan:一緒にサラダ食べたから!
玉置:弱いんだよな。1個しかないじゃん。サラダエピソードしか。まぁでも家を行ったり来たりしてるしね。よかったです、仲の良さが伝わってきて。
TaiTan:ね。2週にわたってありがとうございました。また来てよ!
MONJOE:いいの!?
TaiTan:もちろん!準レギュラーで。ということで、ありがとうございました!
(TBSラジオ『脳盗』より抜粋)