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【2024年版】ピックアップ!2月に開催される城イベント・展覧会

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【2024年版】ピックアップ!2月に開催される城イベント・展覧会

暦の上では立春を迎える2月。東北や北陸で雪が降り積もる一方、徐々に太陽が出ている時間が長くなって花のつぼみがほころび始めるなど、至る所で春の気配が感じられるようになる頃です。そんな2月に全国のお城で開催されるイベントをご紹介します。世界遺産登録30周年を記念した姫路城・西小天守の初公開や、水戸藩のお膝元で開催される梅まつりなど、今しか体験できないイベントをお見逃しなく!

【姫路城/兵庫県姫路市】姫路城・西小天守 冬の特別公開

画像提供:姫路城管理事務所


“大天守を守る最後の砦”を初公開

近世城郭の代表的な遺構として良好に保存され、建造物の8棟(大天守、東小天守、西小天守、乾小天守、イの渡櫓、ロの渡櫓、ハの渡櫓、ニの渡櫓)が国宝に指定されている姫路城。2023年に世界遺産登録30周年を迎えたことを記念し、西小天守の内部が初めて公開されます。

大天守の西南に位置する西小天守は三重三階地下二階の構造で、ニの渡櫓で大天守、ハの渡櫓で乾小天守とつながっています。今回の特別公開ではルートをイの渡櫓から東小天守(2階)、ロの渡櫓、乾小天守(2階)、ハの渡櫓を通って西小天守に至り、西小天守内からニの渡櫓越しに大天守への扉が見えるように設定し、連立式天守群であることを体感できるようになっています。また、西小天守は籠城した際に敵兵の攻撃から天守を防御するための最後の拠点。複雑に配置された門や、迷路のような登城ルートを見下ろせば、姫路城の守りの堅さを実感できることでしょう。

【姫路城・西小天守 冬の特別公開】

開催日:2024年2月1日(木)~2月29日(木)

開催時間:9:00~16:00(最終受付)

開催場所:姫路城

料金:300円(姫路城入城料が別途必要)

【弘前城/青森県弘前市】第48回 弘前城雪燈籠まつり

画像提供:公益社団法人弘前観光コンベンション協会

雪化粧を施した現存天守と雪燈籠が幻想の世界へ誘う

津軽氏代々の居城で、現存12天守の一つでもある弘前城。桜の名所としても有名ですが、毎年2月に開催される雪燈籠まつりも、冬の風物詩としてお馴染みになっています。期間中は約150基もの雪燈籠や雪像を弘前公園内に配置。夜になると灯りがともされ、照明に浮かぶ弘前城とあいまって幽玄の世界へと誘います。さらに、本丸から岩木山に向かって望む蓮池の周りには蝋燭を灯したミニかまくら約300基が並び、メイン会場の四の丸には歴史的建造物などをかたどった大雪像や大きな滑り台も作られ、歴史的空間で雪の季節を存分に楽しめます。

【第48回 弘前城雪燈籠まつり】

開催日:2024年2月9日(金)~2月12日(月・休)

開催時間:10:00~21:00(12日は20:00まで)

開催場所:弘前公園

料金:無料

【会津若松城/福島県会津若松市】第25回 会津絵ろうそくまつり~ゆきほたる~

画像提供:会津まつり協会

職人技の絵ろうそくが名城と城下町を照らし出す

築城名人として知られる蒲生氏郷が築き、国内唯一の赤瓦の天守がそびえる会津若松城。毎年2月になると、1本1本に菊や牡丹などの季節の草花が色鮮やかに描かれた会津の伝統的工芸品「会津絵ろうそく」を城内や市内各所に約1万本設置。会津若松城では会津本郷焼の瓦燈や会津塗り燭台で会津絵ろうそくを灯し、御薬園では竹筒で心字の池を取り囲み、赤々とゆらめく炎のあかりで幻影のような世界を現出します。

【第25回 会津絵ろうそくまつり~ゆきほたる~】

開催日:2024年2月9日(金)~2月10日(土)

開催時間:17:30~20:30(9日は17:00から点灯式)

開催場所:会津若松城・御薬園、市内各所

料金:無料

【水戸城/茨城県水戸市】第128回 水戸の梅まつり

水戸城で夜の観梅を楽しめる「夜・梅・祭2024」も開催(画像提供:一般社団法人水戸観光コンベンション協会)

“水戸徳川家のお膝元”で春の訪れを感じる

江戸時代の水戸には徳川御三家の一つである水戸徳川家が入封し、水戸城を中心とした城下町は、天下の副将軍・水戸藩のお膝元として発展を遂げました。そうした歴史を今も色濃く残す水戸で、120年以上の歴史をもつ風物詩として定着しているのが「水戸の梅まつり」。大名庭園の偕楽園と藩校・弘道館をメイン会場に、野点茶会や武道演武など和の催しと共に美しい梅を鑑賞できます。

また、期間中の2月24日には水戸城で、3月2日には偕楽園で「夜・梅・祭2024」を17時から20時まで開催。会場内が幻想的にライトアップされ、昼とは趣きの異なる夜の観梅を楽しむことができます。

【第128回 水戸の梅まつり】

開催日:2024年2月10日(土)~3月17日(日)

開催時間:イベントによって異なります

開催場所:偕楽園、弘道館ほか

料金:一部イベント有料

【佐賀城/佐賀県佐賀市】第24回 佐賀城下ひなまつり」

佐賀藩主鍋島家のゆかりの品を多数収蔵する徴古館では、鍋島栄子夫人の大雛壇飾り(写真)など、明治〜昭和の鍋島家夫人が愛したひな人形が展示される(※公益財団法人鍋島報效会所蔵)

旧跡を彩るひな人形を愛でよう

佐賀城本丸歴史館や徴古館など、佐賀城下の文化施設で行われる毎年恒例のひなまつり。会場は佐賀城エリアと城下町エリアに分かれ、侯爵鍋島家歴代夫人の由緒あるおひなさまや、佐賀藩の裃の文様である「鍋島小紋」のお召し物を着せたひな人形、伝統工芸の手織り佐賀錦をまとったひな人形などが展示されます。華やかに色づいた、早春の佐賀城下に足を運んでみてください。

【第24回 佐賀城下ひなまつり】

開催日:2024年2月10日(土)~3月20日(水・祝)※佐賀城本丸歴史館のみ2月10日(土)~3月3日(日)

開催時間:10:00~17:00(最終受付16:30)※佐賀城本丸歴史館のみ9:30~18:00

開催場所:佐賀城本丸歴史館、徴古館ほか

料金(当日券):A券(徴古館)500円、B券(旧古賀家、旧三省銀行、旧福田家)400円、共通券800円(前売600円)。中学生以下無料

【小牧山城/愛知県小牧市】企画展「石垣で見る日本のお城写真展」

画像提供:小牧山歴史館

戦国武将たちが交錯した小牧山で全国の石垣を見比べよう

天下統一を目指す織田信長が標高約86mの小牧山山頂に築いた小牧山城。現在見られる模擬天守は昭和43年(1968)に築かれたもので、館内では小牧市の歴史民俗資料を展示してきましたが、令和5年に戦国時代の小牧山に関する展示内容へと全館改装され、「小牧市歴史館」としてリニューアルオープン。築城・改修の歴史や小牧・長久手の合戦などについて、パネルや映像を用いて分かりやすく紹介しています。

無料で入場できる小牧市歴史館1階エリアの一角では、2月1日から3月20日まで「石垣で見る日本のお城写真展」を開催。小牧の市民団体「小牧城址散策の会」撮影による全国の石垣の写真をパネル展示します。お城によって異なる様々な石垣の表情をぜひ見比べてください。

【令和5年度小牧山歴史館企画展「石垣で見る日本のお城写真展」】

開催日:2024年2月1日(木)~3月20日(水・祝)※2/15休館

開催時間:9:00~16:30(最終入場16:15)

開催場所:小牧山歴史館1階

料金:無料(2階以上のエリアは入場200円)

【熊本県八代市】冬季特別展覧会「武将の備え~八代城主松井家の武器と武具~」

画像提供:八代市立博物館未来の森ミュージアム


肥後国の武将たちがこだわった武具への美意識とは

江戸時代に一国二城体制を特別に認められていた肥後熊本藩が、地震で崩壊した麦島城の代わりに築いた八代城。正保3年(1646)に松井興長が入城して以来、明治3年(1870)の廃城まで松井家が城主を務めました。本展では、松井家に伝来する武器・武具を中心に90点あまりを展示。平安時代末期から室町時代にかけて製作された刃文の美しい刀剣、種々の材料や技法を駆使した肥後拵、細川三斎流として名高い洗練されたデザインの甲冑など、使い勝手のみならずその美しさにも気を配った当代武将たちの美意識に触れてみてはいかがでしょうか。

【冬季特別展覧会「武将の備え~八代城主松井家の武器と武具~」】

開催日:2024年2月9日(金)~3月24日(日)※月曜休館

開催時間:9:00~17:00(最終入館16:30)

開催場所:八代市立博物館未来の森ミュージアム

料金:一般500円(中学生以下は無料)

【熊本県熊本市】熊本市遺跡発掘速報展2023

画像提供:熊本市文化財課

熊本市の歴史を物語る貴重な出土品を公開

年間10箇所以上で発掘調査を実施している熊本市で、2022~2023年の発掘調査や整理作業で見つかった選りすぐりの出土品や調査成果を展示・公開。8世紀ごろに聖武天皇が建立した国分尼寺と推定される瓦をはじめ、弥生時代、奈良時代、平安時代、鎌倉時代など様々な時代にわたる熊本市の歴史を物語る出土品の数々を一度に見ることができます。この貴重な機会をお見逃しなく!

【熊本市遺跡発掘速報展2023】

開催日:2024年2月3日(土)~5月12日(日)※月曜休館

開催時間:9:00~17:00(最終入館16:30)

開催場所:熊本博物館2階 特別展示室3

料金:一般400円(熊本博物館入場料)

【岐阜県関ケ原町】山城シンポジウム「江濃境目の城」

画像提供:岐阜関ケ原古戦場記念館

激しい戦いの舞台となった国境の山城の魅力に迫る

戦国時代、近江・美濃両国を分ける江濃(ごうのう)国境には、警備のための山城「境目の城」が多く構えられました。そうした山城の特徴や魅力に迫るシンポジウムを、天下分け目の大舞台・関ケ原で開催。午前の部では山城研究の第一人者である中井均先生(滋賀県立大学名誉教授)による基調講演「江濃境目の城」が行われ、織田信長の天下統一や関ケ原の戦いなどに際して築城や改修が行われた国境の山城について解説。午後の部ではリレー報告「学芸員が語る山城調査、最前線」と題し、最前線で調査などに携わる自治体の学芸員たちが、知られざる山城の魅力、発掘調査の裏話、おすすめの鑑賞ポイント、山城調査の基礎知識などを語ります。

また、岐阜関ケ原古戦場記念館ではこのシンポジウムに合わせて、1月27日から3月24日にかけて山城パネル展示「江濃境目の城」を開催。近江・美濃国境付近の米原市・長浜市・関ケ原町・垂井町の山城について、縄張図・赤色立体図・復元イラスト・最新の発掘成果などをパネルやジオラマで紹介します。

【山城シンポジウム「江濃境目の城」】

開催日:2024年2月11日(日)

開催時間:10:30~15:30

開催場所:関ケ原ふれあいセンター大ホール

料金:無料 下記HPから応募フォーム(2月4日締切)または往復はがき(2月2日必着)にて事前にお申込みください(400名先着順)

執筆/城びと編集部

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