座間市 成嶋ちえ子さん 観光庁長官賞を受賞 故郷の「翡翠(ひすい)」テーマに
「第28回図書館を使った調べる学習コンクール」の全国審査で、座間市在住の成嶋ちえ子さん(73=人物風土記で紹介)が観光庁長官賞を受賞した。3月13日に市役所を訪れ、佐藤弥斗市長に喜びを報告した。
同コンクールは公益財団法人図書館振興財団の主催で、図書館の利用促進や生涯学習の普及などを目的に1997年から実施されており、小学生から参加できる。
座間市教育委員会では、地域版として2010年から「座間市図書館を使った調べる学習コンクール」を実施。入賞作品を全国コンクールへ推薦している。今回は全国から12万3604作品の応募があった。
成嶋さんの作品は「翡翠物語〜海岸で拾った石は翡翠だった!?」と題し、故郷である新潟県糸魚川市を産地とする翡翠について取り上げた。図書館の関連資料だけでなく、糸魚川市へ足を運んで現地調査も行い、フォッサマグナとの関連もまとめた。
今回受賞した観光庁長官賞は、「国内観光の再発見に資する」という側面も持っており、成嶋さんは「翡翠を通じて故郷である糸魚川市の発展の一助になれば嬉しい」と喜んだ。
調べる楽しさ
成嶋さんは、座間市東地区文化センターで活動している高齢者生涯学習学級「あすなろ大学」の受講生。同市が毎年6月に実施する「図書館活用講座」への参加がきっかけで調べる学習に興味を持った。
同大学は37年間続いているシニア世代の学び舎として、60歳以上の受講生が約140人在籍。講座やクラブ活動を通じて自主的な学びや交流を深めている。成嶋さんは同大学について「学んだことを発表する場もあるので楽しい」と話した。