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Z世代は本当に“メンタル弱者”なのか?大人になる猶予が伸びた社会の裏側【眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話】

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Z世代は本当に“メンタル弱者”なのか?大人になる猶予が伸びた社会の裏側【眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話】

Z世代はメンタルが弱い?

大人になる年齢の遅れが影響?

「Z世代」に厳密な定義はありませんが、おおよそ1990年代後半から2010年代序盤に生まれた世代をさしています。2025年現在の年齢でいうと、15~30歳にあたり、インターネット環境やデジタル機器に慣れ親しんでいることが特徴です。

その世代ですが、「メンタルが弱い」といった評価をされることが少なくありません。「ちょっと注意したら、ひどく落ち込む」「失敗を恐れて挑戦「しない」といった話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

その理由のひとつに、今は昔に比べて、大人にな年齢が遅れていることがあるのかなと思います。社会自体が複雑化し、一人前になるために求められる能力が上がっていること、寿命が伸び、年長者の人口割合が増えたことなどから、大人の自覚が芽生えにくい要因かもしれません。これを心理学では「モラトリアム(大人になるまでの猶予期間)が伸びている」と表現されます。

さらに近年は、コロナ禍で対人接触の機会が少なくなったこと、親や教師の介入が早く、喧嘩や失敗が未然に防がれてしまうことなどから、挑戦したり、叱責されたりする経験に乏しいまま社会に出る人も増えており、ある意味、歴史上もっとも過保護に育てられてしまっているため、失敗を恐れやすく、落ち込みやすい若者が増えているのです。

子ども化しているZ世代

Z世代(大体1990年代後半~2010年代序盤生まれ)の特徴

社会貢献への意欲やモラル意識が高いデジタルネイティブ(スマホ、SNSなど)お金を稼ぐことや会社での肩書きよりもSNSでの“いいね”を求める誹謗中傷のリスクに常時さらされている大人になる年齢が遅れている約20年前の大学卒業時の精神年齢が現在の28歳くらいのイメージ高齢社会により、初婚の年齢、独身率、平均寿命が上がったため、大人になる年齢も遅れている社会自体が複雑化し、一人前になるために求められる能力が上がっているため、一人前になる年齢が遅れる

さらに、コロナ禍で対人接触の機会が少なくなり社会的な生活ができなかった影響も出ている

大卒でも精神的に成長しきっていない現実社会での対人関係への恐れ失敗の経験が少ない叱責や注意を受ける経験が乏しい

実社会での仕事や人間関係で精神的ダメージを受けやすい

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話 』監修:益田 裕介

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