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【三条市立大学学長が講演】アハメド・シャハリアル学長「強い日本を取り戻す」 日本キャリア教育学会第46回研究大会が上越教育大学で開催

にいがた経済新聞

上越教育大学で開催された日本キャリア教育学会第46回研究大会

日本キャリア教育学会第46回研究大会(日本キャリア教育学会、上越教育大学共催)が10月19日、20日に新潟県上越市の上越教育大学で開催された。同大で開催されるのは2017年以来7年ぶり。大学教員や小中高の教員など全国から約200人の会員などが訪れた。

10月19日には、三条市立大学(新潟県三条市)のアハメド・シャハリアル学長が「地域がキャンパス〜サスティナブルな未来〜」と題して、新しい大学づくり、ひとづくり、地域づくりを追求し、地域資源をいかした多角的キャリア形成プログラムを展開していることなどについて、得意の流暢な日本語で講演を行った。

日本語で講演する三条市立大学のアハメド・シャハリアル学長

1966年バングラディッシュ生まれのアハメド・シャハリアル氏は、日本の私大を卒業後、別の日本の私大で博士号を取得。専門は応用システム工学で、新潟産業大学助教授、沖縄科学技術大学院大学を経て、2019年から三条市で大学の設立プロジェクトをリードし、2021年に三条市立大学学長に就任した。

アハメド・シャハリアル学長は、「いわば三条市立大学はひとつのベンチャー企業で、私はベンチャー企業の社長をやっていると考えている。大学教育は単に知識を蓄積するだけではなく、学んだことを実生活の状況で応用できるようにすることだ。現在三条市立大学は、連携する新潟県内の150社で企業実習ができるようになっており、来年春に初めての卒業生が出る。私の好きな言葉で、『生き残る種とは、最も強いものでも、最も知的なものでない。変化に最もよく適応したものである』というダーウィンの言葉がある。強い日本を取り戻さなければならない」などと語った。

「地域資源を活用したサスティナブルなキャリア教育」と題したシンポジウム

講演に続き、「地域資源を活用したサスティナブルなキャリア教育」と題し、国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センター総括研究官の佐藤学氏、株式会社能水商店の松本将史代表取締役、新潟県長岡市南中学校教諭の加藤賢氏、特定非営利活動法人みらいずworks)代表理事の小見まいこ氏の4人のシンポジストと、ファシリテーターの山田上越教育大学教授(第46回研究大会実行委員長)の5人で実行委員会シンポジウムを開催した。

シンポジウムでは、日本初の本格的なデュアルシステムや課題解決型の実習の導入事例などが発表され、子どもたちへの郷土愛の教育についても議論がなされた。

2日目の10月20日は、会員企画シンポジウムや個人研究発表(口頭発表およびポスター発表)が行われた。

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