国指定重要文化財の臨江閣別館内に観光売店「まゆたま」がオープン。臨江閣版の御城印「御閣印」をはじめ臨江閣グッズを購入できる【群馬県前橋市】
前橋市の臨江閣の別館内に5月3日、観光売店「まゆたま」がオープンした。
これまで観覧だけだった施設の新たな取り組みが、話題になっている。
若い感性も取り入れてファン獲得へ
臨江閣は1884年に迎賓館として建てられた和風建築で、国指定重要文化財。
今年の4月から前橋市が指定管理者制度を導入し、冠婚葬祭業などを手掛けるメモリードグループが運営にあたっている。
「見るだけでなく、購入などの体験ができれば、より臨江閣に愛着がわくのでは」と考えた同グループが、臨江閣内に観光売店「まゆたま」を設置した。
まゆたまには、臨江閣版の御城印「御閣印」や、クリアファイルといった臨江閣グッズを始め、群馬県や前橋市にゆかりの品々が並ぶ。
歴史ある伝統的な施設だからこそ、若い感性を取り入れたいと、20歳代のクリエイターがデザインした伊勢崎銘仙やだるまも販売し、若年層にもアピールしている。
6月20日にはカフェも営業を開始し、抹茶ラテや県産の果物を使ったジュースなどのドリンクを中心に、デザートも味わえる。
イートインスペースを設けることで、臨江閣内でゆったりと過ごせるようにした。
臨江閣館長の吉田平さんは「臨江閣のグッズを買ったり、館内で穏やかな時間を過ごしたりすることで、臨江閣の魅力に気付き、ファンになってほしい」と話す。
今後は臨江閣を活用したイベントなども企画している。
新たな事業で、さらに親しみやすくなった臨江閣を訪れてみて。
まゆたま
【住所】前橋市大手町3-15-3 臨江閣別館1階
【営業時間】9:00~17:00
【休み】月曜、ほか臨江閣休館日に準じる
【駐車場】220台
【問い合わせ】027-231-5792
【公式サイト】https://rinkokaku.maebashi-park.com/