「嫌な予感しかしない!」義母に手術してほしいのに…必死の訴えも伝わらず #頑張り過ぎない介護 86
一つ屋根の下で義母と同居しているまる子さん。嫁姑問題や介護の話をメインに自身の体験をマンガにしています。
義母は、暖かい日でも暖房を付けて寝たがります。ある夜、まる子さんが体調のことを考えて、そっと温度設定を変えて部屋を後にしましたが、翌朝部屋に向かうとなぜか冷房に変わっていて……。そこから、温度調整ができなくて体調が悪くなったと、いつもの不調アピールがスタート。それなら病院に行こうと言っても、義母は良い返事をしません。では、いっそのこそ手術をすればいいのでは? と提案したところ、無視されてしまいました……。
何をしに来たのだろう…?
仕事が休みの日は、たまっている家事を片付けたいまる子さん。しかし、義母がここぞとばかりに用事を言いつけてきます。全部は無理だと言っても「そんな程度のこと、ちょっと時間を作ればいい」と怒られてしまう始末。結局、自分の用事は後回しにすることになってしまい、義母に振り回されて1日が終わってしまったのです。
仕事から帰ると、代わりにお世話に来ていた義姉はすでに帰っていました。
※お尻…義母が直腸脱(肛門から直腸が飛び出す病気)になり、腸が飛び出すたびにおしりに戻す行為
※やろっこ=腸
腸の状態が悪いのは理解したようなので、手術を促しますが……。
都合の悪いことは聞こえない……!?
今日は紹介状を書いてもらった病院へ行く日です。
義姉と協力して、2人がかりで準備をします。
医師の言葉に嫌な予感がしました。
とりあえず、現状を訴えます。
え……。
そっち……!?
思いは伝わらず……。一体何のためにここに来たのか……!?
仕事から帰ると、代わりに義母のお世話をしてくれている義姉は、飛び出た腸をしまうことなくすでに帰宅。義母はというと、絶妙に出ている腸に負担をかけない姿勢で待っていました。そして、腸の状態を聞いてきます。紹介状を持って病院に行く日が近付いているので、不安になっているようです。
そして迎えた病院の日。義姉にも手伝ってもらい、予定通り受診。担当の医師は、義母を見た瞬間に顔をくもらせていたのが気になりましたが、とにかく今の状態を必死に説明しました。きっと、医師の立場から手術を勧めてくれるはず……そう思っていましたが、実際には「手術なんてしたくないよねぇ……」と義母に言っていて、もちろん義母もその言葉に同調。
私は、義母のためだけではなく、家族のためにも手術をしてほしいと思っていることを涙ながらに伝えますが、医師からは思ったような反応は得られませんでした……。結局、明日また別の科の見解を聞くということになり、それなら今日は何をしに来たの? と拍子抜けです……。
--------------
何もかも手術までの辛抱だと、自分を奮い立たせてここまでやってきたまる子さんにとっては、頼りになるはずの医師に思いが伝わらなかったのはつら過ぎますね。別の科では、現状を汲み取ってくれる医師に出会えるといいのですが……。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。