静岡市清水区のファーム池の沢から、市場になかなか出回らない“幻のフルーツ”⁉ ポポーを紹介
THE TIME中継担当の近江由佳です。9月10日、今回は、静岡市清水区の山あいにある農場、ファーム池の沢から、知る人ぞ知る幻のフルーツ「ポポー」を紹介。全国でも数件の農家しか作っていない希少なフルーツ・ポポー。地元の人でも口にする機会が少なく、まさに「幻のフルーツ」と言われています。
南国の香り漂う、木になるカスタードクリーム
ポポーの木に近づくと、南国のフルーツを思わせる甘い香りが広がります。見た目は手のひらより大きく、細長い形をしていて、なんともユニーク。収穫の方法も少し変わっていて、完熟したポポーは木から自然に落ちます。その瞬間が一番美味しい状態です。
でも、落ちると傷がついてしまうため、農家の望月さんは毎日朝と午後に木をチェックして、落ちる直前のものを見極めて収穫するんです。ポポーは非常に柔らかく、熟すと「木になるカスタードクリーム」とも呼ばれるほど。収穫したばかりのポポーを手にすると、その柔らかさに驚きます。
また、1玉でなんと1000円ほどの高級フルーツで、お邪魔した農場では、シーズン中に約5000個のポポーを収穫し、すべてインターネットで販売しています。1箱約1キロ、3〜4個入りで4320円(税込)です。
中身はカスタードクリームのようにトロトロ
ポポーを半分に切ってみると、鮮やかな黄色の実が登場。スプーンですくって食べると、トロトロの食感で、まるでマンゴーやバナナ、そしてミックスジュースのような味わい。とてもリッチで、デザート感覚で楽しめます。
ポポーを使ったジャムやプリン、ビネガーも販売中していて、ポポージャムをぬったパンも絶品です。ポポーの風味がぎゅっと詰まっていて、一度食べたら忘れられない味。
冷蔵庫で保管すれば、1週間は日持ちするポポー。幻のフルーツとして9月いっぱいの栽培ですが、毎年この時期が待ち遠しくなりそうです。