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福岡市民の憩いの森「油山」の恵みを詰め込んだ、クラフトジンが誕生!

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Little Flower Gin -ABURAYAMA Edition-

地域性に富んだジャパニーズクラフトジンの潮流

2016年にリリースされた京都蒸留所(京都市南区)の「季の美」、2017年にリリースされたマルス津貫蒸溜所(鹿児島県南さつま市)の「和美人」などが火付け役となり、全国各地において続々と誕生しているジャパニーズクラフトジン。

その特徴は、地元で採れた果物や野菜、茶葉、ハーブ、スパイス、花や樹木などをボタニカル(風味付けの素材)として使用し、地域性に富んだ特別な一本に仕上げている点にあります。

そして2025年6月、福岡・油山産のヒノキをボタニカルの軸としたクラフトジンが誕生したとの情報を聞きつけ、その味わいを体験してきました。

訪れたのは福岡市中央区大名にあるジン専門店「Little Flower」

国内外で音楽関連の仕事に携わってきた店主・梶原礼二郎さんは、ジンの奥深い世界と出会い、その魅力をより多くの人たちに伝えたいと、このお店を2023年4月にオープン。自らの感性で選び抜いた世界各地のクラフトジンを紹介してきました。

「もっと多くの人に今のクラフトジンの面白さを届けたい」
「ジンを、もっと日常に寄り添う存在にしたい」

梶原さんのそうした想いから、福岡市民にとって馴染み深い「油山」の恵みが詰まったクラフトジンを造る企画が立ち上がり、多くの協力者によるサポートを受けて、記念すべき1本が誕生しました。

“飲む油山” をテーマにしたクラフトジン『Little Flower Gin -ABURAYAMA Edition-』は、油山に自生するヒノキを香りの主役に選び、ジュニパーベリー、春の訪れを告げるふきのとうを使って蒸留されたもので、油山の名の由来とされる椿油に着想を得て、椿の花びらも香り付けに使用されています。

まず、ソーダ割りでいただくと、キーボタニカルのヒノキの香りとふきのとうのほろ苦さが絶妙なアクセントになり、和食と合わせたくなる味わい。続いて、トニック割りでいただくと、鮮烈なカルダモンの香りが広がり、こちらはスパイシーな料理と合わせたくなる味わいに。

後味は爽やかでキレも良く、「ファーストリリースとは思えない出来栄えですね」と伝えると、梶原さんは満面の笑みで応えてくれました。

今回のボトルは、個性的かつ洗練されたクラフトジンを数多く生み出してきた佐賀県諸富町の「楠乃花蒸溜所」に製造を依頼されたそうですが、梶原さんによると、将来的には福岡市内に独自の製造拠点を設けたいとのこと。

福岡・博多の魅力が詰まったクラフトジンの数々が、県外、そして海外へと飛び立っていく日も、そう遠くはないかもしれません。
『Little Flower Gin』のこれからに注目していきたいと思います。

【商品情報】
■商品名 
Little Flower Gin -ABURAYAMA Edition-(リトルフラワージン・アブラヤマエディション)
■品 目 スピリッツ(ジン)
■内容量 500ml
■アルコール度数 45%
■使用ボタニカル 
油山産ヒノキ、椿の花、ふきのとう、ジュニパーベリー、カルダモン ほか
■価 格 
税込5,280円(数量限定生産/Little Flower 店頭にて販売)

西山健太郎
福岡市役所に勤務するかたわら、2017年2月に樋口一幸氏(Bar Higuchi 代表)と非営利団体「福博ツナグ文藝社」を設立。福岡・博多の地域文化の魅力について独自の切り口で発信している。

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