ヘンリー王子、英国のイベントで娘・リリベット王女の近況語る
ヘンリー王子が単独で英国に帰国し、自身がパトロンを務める慈善団体「ウェルチャイルド」のイベントに出席した。王子は会場で、深刻な健康問題を抱える6歳の少年と5年ぶりに再会した。少年が以前と同じぬいぐるみを持っていることに気付いた王子は、娘リリベット王女が大切にしているものについて言及する場面があった。
【動画】授賞式でスピーチするヘンリー王子。出席者たちと交流も
ヘンリー王子は現地時間9月30日、英ロンドン市内にある「ロイヤル・ランカスター・ホテル」で開催された「ウェルチャイルド・アワード(WellChild Awards)」授賞式に出席した。
王子が2007年からパトロンを務める慈善団体「ウェルチャイルド」が主催するこの受賞式は、重病の子どもたちの回復力とその家族の功績を称える毎年恒例のイベントだ。
王子は9月15日に40歳の誕生日を迎えた後、単独で米ニューヨークを訪問し、連日でチャリティイベントなどに出席した。その後も米カリフォルニア州の自宅にいる妻のメーガン妃、息子のアーチー王子(5)、娘のリリベット王女(3)を後にして、単独で英国に一時帰国した。
王子は授賞式のステージに登場すると、病と闘う子どもに付き添う両親に向けて、このようなスピーチをした。
「私は親として、子育てをする時の感情の激しい起伏について、多少なりとも理解しています。」
「しかし、多くのママやパパ、家族のみなさんが24時間体制で提供するケア、身につけたスキル、そして日々支えているサポートについて聞く時、私は深く畏敬の念を抱いています。」
そして「みなさんは素晴らしい。あなた方の愛情と献身は、まさに英雄的です」と称賛の意を表した。
ヘンリー王子はスピーチでメーガン妃や子どもたちのことに触れなかったものの、授賞式前にはリリベット王女について言及した場面が見られた。
授賞式会場で王子は、2019年に英シェフィールド小児病院で対面したノア・ニコルソンくん(6)と彼の母親トレイシー・ニコルソンさんに再会した。
ノアくんは妊娠27週で生まれた時、体重はわずか907グラムで、その後、14回の救命処置を含む28回の手術を受けた。脳性小児麻痺と慢性肺疾患などを抱えており、常に医療的ケアを必要としている。
そんなノアくんは椅子に座りながら、ヘンリー王子に向かってぬいぐるみを床に投げて遊び始めた。王子がしゃがみ込んでぬいぐるみを拾うとノアくんは大喜びし、片手で王子の顔に触れるなどした。
ノアくんの隣でその様子を見ていたトレイシーさんが謝ると、王子は「謝らないで。楽しんでいるから」と伝えた。
この時、王子はノアくんの持っていた“ラフィー”という名のキリンのぬいぐるみが、5年前と同じぬいぐるみであることに気付いたようで、驚いた様子でこう話したそうだ。
「これは同じものなの? すごいな! どの親も予備を用意しているからね。僕は少なくとも6つは持っているよ。」
王子は、ノアくんと同様に娘リリベット王女もずっと大切にしている“お気に入り”のおもちゃがあることを明かした。
「僕の娘リリも、このようなお気に入りをいくつか持っているんだ。」
ノアくんは“ラフィー”と白い猫のぬいぐるみ“ジョージ”をヘンリー王子に向けて投げ続けたが、王子は「きみはいたずら好きだね!」と冗談を言いながら、一緒にはしゃぎながら楽しんでいた。
最後に王子はトレイシーさんに「頑張ってください!」と声をかけて、その場を後にした。
ノアくんは重病と闘いながらも見せた勇気と回復力、揺るぎない精神が評価され、彼をサポートする慈善団体や病院を支援するための募金活動に加え、入院生活を送る他の子どもたちへのプレゼントを寄付するなど慈善活動を行っている。
画像は『WellChild Instagram「Here are some of our favourite photos from the #WellChildAwards」』『Misan Harriman Instagram「It was such a privilege to celebrate the 1st birthday of Lilibet with my family and hers!」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)