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愛猫の『声』がなんか変…と思ったら疑うべき6つの原因 病気の可能性も

ねこちゃんホンポ

愛猫の「声」がなんか変…と思ったら疑うべき原因

時々、なんとなく愛猫の声がおかしいと感じることはありませんか。例えばかすれていたり、出なくなっていたり…。

そこで今回は、愛猫の「声」がなんか変…と思ったら疑うべき原因について解説いたします。さまざまな原因がありますので、愛猫の状態とよく照らし合わせてみてください。

1.子猫の場合は「鳴き慣れていない」から

子猫の「声」が変に思える原因として多いのが、「まだ鳴き慣れていない」という可能性があります。

成長と共に上手な発声方法を習得するため、心配しなくても大丈夫です。温かく見守ってあげてくださいね。

日頃からたくさん声掛けをして、発声を促してあげるのも良いでしょう。声によるコミュニケーション能力も身につくため、人間との暮らしが豊かになります。

2.寝起きによる声枯れ

年齢を問わず、単純に寝起きであることも可能性として考えられます。これは私達人間も経験があるのではないでしょうか。

時間の経過や水分摂取によって改善されるため、明らかに起きたばかりの状況であればそれほど気にすることはありません。

3.「サイレントニャー」をしている

猫は時々、声にならない声を発することがあります。「ポンッ」という不発のような音が出ることも珍しくなく、驚く方も多いでしょう。

これは「サイレントニャー」といい、人間には聞こえない周波数の音を発していることが原因です。もちろん病気ではないので問題ありません。

元々は母子間でのコミュニケーションとされる鳴き方で、子猫が母猫に甘えたり居場所を知らせるために発する声になります。

人間に対してサイレントニャーをするのは、究極の甘えです。「大好き♡」のメッセージとしてありがたく受け取りましょう。

4.鳴き過ぎによる声枯れ

猫の中にも留守番が苦手な子がいます。特に甘えっ子な性格の猫や過去の経験上、飼い主さんと離れることに強い不安を抱きやすい猫は寂しさが募ると鳴き続けてしまうことがあります。

長時間声を出し続けると必然的に声は枯れてしまいます。愛猫の体への負担はもちろんのこと、集合住宅では騒音トラブルに発展する恐れがある事案です。

「日頃からひとりで遊ぶ習慣を身につけさせる」「スキンシップをとる時間を決めておく」などの対策をしておくと良いでしょう。

5.ストレスによるもの

仮に、愛猫に分離不安傾向がなかったとしても油断は禁物です。猫はとても繊細な動物なので、些細なストレスが原因で鳴きすぎることもあれば、逆に声が出にくくなってしまう可能性があります。

お家の中に愛猫が安心して過ごせるスペースを作り、嫌なことがあれば隠れられる環境を整えておくと安心です。

また飼い主さんの声を聞いてリラックスできるように、毎日優しく声をかけるようにしてください。

6.ウイルス感染やのどの病気

猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルスなどの「猫風邪」による喉の炎症は、声枯れや声が出ないなどの症状を引き起こします。声の異変と共に、咳や鼻水・涙目・食欲不振などの症状があれば診察を受けてください。

ちなみに猫風邪は、ワクチン接種によって予防することが可能です。母猫の母乳から得られる免疫がなくなる生後2ヶ月頃を目安に1回目のワクチン接種を受けるようにしましょう。

また、のどの部分に腫瘤ができたり、甲状腺が腫大してしまったり、病気によっても声が出なくなってしまう場合があります。場合によっては呼吸にも影響を及ぼしますので、苦しそうに呼吸をしているなど他にも症状がみられる場合は様子見をせずに速やかに病院に相談しましょう。

腫瘍や甲状腺の病気は高齢の猫に多いため、10歳以上の猫と暮らす飼い主さんは愛猫の「声」の調子について日頃からよく観察してください。何らかの異変を感じた際は、一度かかりつけの動物病院で診てもらうようにしてください。

まとめ

猫の声の異変は、心配のないケースから受診が必要なものまで多岐にわたる原因がありました。

愛猫の「声」がなんか変…と思ったら、どのような要因が考えられそうか探ってみてください。病気が疑わしいと思った時は、すみやかに獣医さんに相談してくださいね。

また、なるべく愛猫がストレスを溜めない生活環境を心掛けたりいつでも新鮮なお水が飲めたりすることも、愛猫の声枯れを防ぐ重要なポイントです。

さらに、冬場は空気が乾燥するため、加湿器を作動させることも良い対処法です。参考にしてみてください。


(獣医師監修:加藤桂子)

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