【実体験】小学生の頃に茨城の海で体験した不思議な話 / 結局あれは何だったのだろう?
先日、古くからの友人と食事をした際に、怪談話というか「結局あれは何だったんだろう?」という謎めいた体験をお互いに披露して盛り上がった。幽霊でもUFOでもない不思議な出来事の話だ。
短い話だと、小学校6年生の頃、私は3歳年下の弟と別々の部屋で寝ていたのだが……夜中に同時にベッドから起き上がり、2人で寝たまま廊下を歩いていたら母に見つかって起こされたことがあった。2人同時の夢遊病ってなんかちょっと怖いかも。
このくらいのテンションで、もう1つ思い出したよく分からない話があって……
・実体験
これも小学生の頃に海で体験した話である。先に言っておくと、よく分からない話なので特にオチはない。「ちょっと怖いんだけど、結局あれは何だったの?」という体験談である。もし同じような体験をした方がいたら教えてほしい。
・海で体験した話
夏休みに家族で茨城県の海水浴場で遊んでいたのだが、両親から「この海は引きが強いから気をつけなさい」と言われたため、25メートルくらいしか泳げない私は砂浜で寝転がっていた。
波が届くか届かないかくらいの位置で寝ていたら、たまに大きめの波にザブーンとさらわれて、海の方にコロコロと転がっていく。んで、起き上がって元の位置に戻り、また横になって大きな波を待つという遊びだ。
それは大して泳げない私が思いついた海の楽しみ方だった。しかし30分ほどザブーン & コロコロを楽しんでいたら、この日最大級のバカデカい波がやってきて……波はほぼ寝ていた私をザッブーンと飲み込んだのだった。
そしてコロコロどころかボコボコボコと海の中へ……あっという間に足のつかないエリアまで流されてしまった。
何とか海面から顔を上げると、一部始終を見ていた弟が浮き輪を超ロングスロー。奇跡的にコントロールも抜群で、浮き輪をつかんだ私は無事砂浜に帰ってくることができた。
あの浮き輪が私に届いていなかったら、さらに沖の方へ流されてしまっただろう。思い出すたびに震える出来事である。ただ……いまだによく分からない不思議な出来事はこの後に起きる。
・砂浜で遊ぶ
海で遊ぶことをやめた私は、砂浜で山を作って遊ぶことにした。子供の頃、誰もが山を作って遊んだだろう。砂山を作ってトンネルを掘って、開通したらトンネルの真ん中で手をつないで……みたいな遊び。砂浜は水もあるからけっこう作りやすい。
山作りに飽きたら、最後は自分で山を壊すのがお決まりの流れ。子供とは残酷である。さっきまで一生懸命作った山を信じられないパワーで破壊してしまうのだから。むしろ山を壊すまでがセットなのかもしれない。
私はトンネルに手を突っ込んで内側から山を破壊することに。手を持ち上げると山が真っ二つに割れて崩壊した。
そして持ち上げた手を見ると……
手の甲に「小さな正方形の形をした砂」が数えきれないほど乗っていた。もとから正方形だったというよりは、手の甲に乗った砂をレーザーか何かでメチャメチャ正確に切ったような形。ビクッとして、すぐに手の甲に乗った砂を払ったのだった。
・あれは何だったのか
溺れかけたことより、手の甲に乗った砂の方が怖かったのを覚えている。もっと言うと、冒頭でお伝えした兄弟2人で寝たままベッドから起き上がったのもそのくらいの時期。
考えすぎかもしれないが、奇跡的な浮き輪のロングスローも含めて全て不思議な体験だった。何か意味があったのだろうか。同じような体験をした方がいたら教えてください。
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.