3連休の週末にじっくり堪能!日本のテレビで観られる「輝かしい受賞歴」韓国映画5選
明日から、心躍る3連休。まだ予定が決まっていない人は、家でゆっくり韓国映画を堪能してはいかがだろうか。
栄誉ある映画祭や映画賞で輝かしい受賞歴を持つ作品が、この連休中にCS・BSで放送される予定だ。
出演者の演技力や作品のクオリティーは保証済み。貴重な休みを無駄にすることなく、自宅にいながらにして気軽に楽しむことができる。
芸術性を高く評価された作品は、時に好き嫌いが分かれることがあるが、本記事で紹介するラインナップは、大衆性も兼ね備えたものばかり。
人間ドラマが盛り込まれたものや、スリル満点のものまで、韓国映画ならではの醍醐味を満喫できるだろう。
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ハント (2022)
『ハント』は、9つの映画祭で、なんと17の賞に輝いたアクションスリラー。役者陣の秀でた演技力が称えられたのはもちろん、監督をはじめ、照明や編集、美術、芸術などの面においても高く評価され、数々のトロフィーを手にしている。
『イカゲーム』(Netflix/2021、2024、2025)で、一躍世界的大スターの座を入れた俳優イ・ジョンジェの初監督作品で、スパイものが好きな人におすすめ。
大統領暗殺計画を巡って繰り広げられるストーリーで、組織内に潜む二重スパイをあぶりだす任務を負った男たちのし烈な心理戦や激しい銃撃戦など、手に汗握る展開が見どころだ。
●キャスト:イ・ジョンジェ、チョン・ウソン、チョン・ヘジン、ホ・ソンテ、コ・ユンジョン 他
●日本放送情報:ザ・シネマ/2025年8月9日(土) 12:00-14:15
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。
JSA (2000)
『JSA』は、韓国のアカデミー賞と称される『大鐘賞映画祭』と、同じく本国において権威ある映画賞『青龍映画賞』で、最優秀作品賞に輝いたイ・ビョンホン&ソン・ガンホ主演作。日本でも作品性の高さが大きな話題となるなど、韓国の映画史に残る1作だ。
板門店共同警備区域内で発生した南北兵士による銃撃事件と、その真相を掘り下げる過程を描いたミステリーヒューマン作品。
デリケートな南北関係を題材に、敵対関係にあるはずの北と南の兵士が友情を築き心を通わせるストーリーが感動を呼ぶ。同じ民族でありながら対立構造をとらざるを得ない人々の人間ドラマにご注目。
●キャスト:ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、イ・ヨンエ、キム・テウ、シン・ハギュン 他
●日本放送情報:アジアドラマチックTV/2025年8月9日(土) 27:00
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。
魚と寝る女 (2000)
『魚と寝る女』は、『第57回ヴェネチア国際映画祭』をはじめ、『第19回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭』や『第20回サンダンス映画祭』など、海外で高い評価を受けた官能作品。
世界と孤立した釣り場で管理人として客をもてなすほか、身体を売って生計を立てているヒロインと、心に傷を負って島にやってきた自殺願望のある男の、猟奇的で破壊的な愛の物語を描いている。
破格的かつ過激な描写が目立つが、しっかりとメッセージ性をもった作品で、人間の本能や疎外感、孤立感、欲望、苦しみ、コミュニケーションの限界をテーマに、余計なものをそぎ落とし重厚な人間ドラマが繰り広げられていく。
●キャスト:キム・ユソク、ソ・ジョン、ソウォン、ソン・ミンソク、チョ・ジェヒョン 他
●日本放送情報:ザ・シネマ/2025年8月8日(金) 深夜01:45~03:30
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。
密偵 (2016)
『密偵』は、『第89回アカデミー賞』外国語映画賞の韓国代表作品に選出され、『第53回百想芸術大賞』では監督賞を受賞、その他主演ソン・ガンホが最優秀演技賞を手にするなど、2016年に大きな話題を集めたスパイ映画。
日本統治時代の朝鮮を舞台に、独立運動組織“義烈団”が起こした爆弾テロ作戦をモチーフにしたストーリーだ。
義烈団が日本の主要施設を爆破するために爆弾を密輸入する展開をはじめ、内部に潜む密偵を明らかにする手に汗に握る展開が見どころ。単なるスパイものの枠を超え、アイデンティティーに混乱する登場人物の姿も深いメッセージを届ける。
●キャスト:ソン・ガンホ、コン・ユ、ハン・ジミン、オム・テグ、シン・ソンロク 他
●日本放送情報:WOWOW シネマ/2025年8月10日(日) 午前0:00
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。
白頭山大噴火 (2019)
『白頭山大噴火』は、『第56回大鐘賞映画祭』で、視覚的効果が優れているとして技術賞を獲得し、イ・ビョンホンがその優れた演技力で主演男優賞に輝いた作品。『第41回青龍映画賞』でも技術賞を手にしており、825万人という驚異的な観客動員数を誇ったことにより、韓国映画最多観客賞まで受賞した。
活火山である白頭山の大噴火により大地震が発生し大パニックに陥るなか、さらなる被害を防ぐために韓国軍爆発物処理班の大尉と北朝鮮の工作員が協力するストーリーだ。
パニックアクションものならではの迫力と緊迫感ある演出をはじめ、バディーを組んだ男2人の掛け合いが視聴ポイントの1つ。イ・ビョンホンとハ・ジョンウが、息の合った演技を披露し、観る者に笑いを届けてくれる。
●キャスト:イ・ビョンホン、ハ・ジョンウ、マ・ドンソク、チョン・ヘジン、ペ・スジ 他
●日本放送情報:KBS World/2025年8月8日(金) 23:10~深夜1:35
※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合があります。
(ライター/西谷瀬里)