神奈川県警松田警察署 管内詐欺急増に注意喚起 「特殊」は2024年同期比2倍超
神奈川県警松田警察署は今年に入ってから7月31日までの時点で、管内の特殊詐欺の認知件数が26件で、前年比2倍超のペースになっているとして注意を呼び掛けている。同期間中の被害額は7752万7260円。
警察官かたる手口増
松田署によれば、手口の多くは警察官や検察官を騙り「捕まえた犯人があなたから通帳を買ったと言っている」などと話し、資産状況、または口座を調査する名目で指定した口座に金を振り込むように要求してくるという。
この時に、SNSやパソコン、スマートフォンのビデオ通話を利用して制服姿を見せたり、身分証の提示や逮捕状を提示したりすることで本物の捜査員にみせかけてくるケースが多い。松田署は「電話でお金の話が出たら詐欺。警察官がビデオ通話で連絡を取ることはない。警察官等を名乗る者から電話があった場合は所属、氏名、連絡先を確認し最寄りの警察へ連絡を」と話している。
投資・ロマンスも
「絶対儲かる」「先着〇人」などとして、SNSで知り合った人物から嘘の投資話を持ち掛けられ投資金や手数料名目で騙し取られるケースも同期間中に4件、8442万円の被害が発生している。金融庁に登録している業者か確認することなどが大切だという。
また、交流サイトで知り合った相手に恋愛感情を抱かせて金をだまし取る「ロマンス詐欺」も同期間中に7件、8400万4千円の被害が発生。会ったこともない相手から「2人のために一緒に投資をしよう」などと金の話が出たら注意サインだと言い松田署は相手の話を鵜呑みにせず「家族や警察に相談してください」と話している。