西方沖地震から20年…改めて考える防災と赤十字社の取り組み(福岡市中央区)【みんなで防災!KBC】
瀧心海リポーターが中継したのは福岡市南区にある日本赤十字社福岡県支部です。今年は福岡県西方沖地震から20年の節目。当時の話をもとに、災害への備えの重要性が改めて紹介されました。事業課の外尾陸さんが最初に紹介してくれたのは、災害時に活躍する専用車両です。医療資機材や救援物資を運搬するトラックや、現地の災害対策本部として機能するバスなど、さまざまな役割を持つ車両が配備されています。
続いて紹介してもらったのは西方沖地震でも実際に活躍した「救護テント」です。2005年3月20日に発生した福岡県西方沖地震では、最大震度6弱を記録し、多くの被害が出ました。当時、玄界島の住民は全島避難し、旧九州電力記念体育館に避難所が設置されました。日本赤十字社福岡県支部は、24時間体制で救護所を運営し、医療提供や心のケアを行いました。今回の中継では、当時使用された救護テントが再現され、その機能や設営の様子が紹介されました。
いざ、災害に直面したら・・・。避難時に持参すべきものとして、身分証や保険証、マイナンバーカードなどの貴重品が挙げました。また、眼鏡や家族の写真など、個人にとって必要なものも大切です。日本赤十字社の外尾さんは、心の支えとして漫画を持って行くと話していました。娯楽品も、避難生活の中で心の安定に役立つとのことです。
被災者に配布される救援物資のセットも紹介されました。歯ブラシやラジオ、タオル、マスク、カットバンなど、日常生活に必要なアイテムが揃っています。また、安眠セットとして、寝床の確保に使えるエアマットも含まれていました。福岡県支部では、2500世帯分の緊急セットを備蓄しているとのことです。
日本赤十字社福岡県支部では、防災セミナーや各種講習を通じて、災害への備えを呼びかけています。これらの活動は、県民の寄付によって支えられているといいます。防災意識を高めるためにも、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
『日本赤十字社 福岡県支部』
住所:福岡県福岡市南区大楠3-1-1
電話:092-523-1171
メール:jrcf01@fukuoka.jrc.or.jp
HP:https://www.jrc.or.jp/chapter/fukuoka/
※九州朝日放送 2025年5月27日「地元応援live Wish+」の放送内容です。