【町田市】町田市観光コンベンション協会 新会長、「立ち寄る街に」 魅力周知に力
町田市のPRにあたる町田市観光コンベンション協会の会長に先ごろ、市内を拠点にコンクリート会社を経営する杉浦隆さんが就任した。町田の魅力を広く周知し、「わざわざ立ち寄ってもらう街にしていきたい」と話している。
2009年設立
国内で観光立国へ向けた取り組みが本格化してきたなか、同会は地元の自然や歴史、文化、産業を活用した観光街づくりを進める存在として2009年に設立。町田をPRするためのイベント開催や媒体発行、観光案内を行うなど、町田における観光分野の旗振り役を務めてきた。
6月に会長に就任した杉浦さんが目指したいとするのが、「町田をわざわざ立ち寄りたくなる街」にすること。町田駅は都内屈指の乗降者数を誇るものの、最近は乗り換えに利用する人が多く、町田の食や名産物、個性的なスポットを広く周知することで、「終着地点にしてもらえるようにしていきたい。まず、町田の皆さんに街がもつ資源の魅力を再発見し、協力してもらう必要があると考えている」と話す。
ゼルビア生かす
そんななか注目するのが、町田を拠点とするサッカーチーム「FC町田ゼルビア」の集客力という。成績好調なチームのゲームを応援しようと市外から足を運んでくれる人たちへのサポートを強化し、街の活性化につなげていきたいと杉浦さんは考えている。
一方で参考にしているのが、南町田グランベリーパーク。「終着地点」として市外から町田へと人を呼び込んでいる様子を取り組みの参考にすると同時に、一緒に町田を盛り上げるために協力していきたいとする。「情報交換は行っている。また、街にとどまってもらえるように、町田市街地に大きなホテルができればと思う。ゼルビアは町田から世界へとしているが、当会は世界から選ばれる町田に導いていきたいと考えている」とする。
若返りも
先日は、町田の郷土色を打ち出した商品が並ぶ「まちだ名産品」の選考にも参加したという杉浦さん。3年に1度の改定に関わり、「選考の基準が高くなっている。魅力ある商品ばかりだった。多くの方に知ってもらえるようにしていきたい」と感想を話す。
同会は今回、会の副会長3人も一新したといい、「これまで70歳を超えた方が務めることが多かった会長職に60代の私が就き、副会長も若返った。新しい視点をもって事業に取り組んでいきたいと思う」と話している。