「マイセンコレクション展」名窯の至宝を一堂に!3月9日(日)まで開催【松戸市】
松戸市は2022年度に、市ゆかりの実業家、圡屋亮平氏からドイツの名窯(めいよう)マイセンの磁器コレクションの寄贈を受けました。今回、市の人口が50万人を突破したことを祝う企画として、そのコレクションの中から選りすぐった38点を戸定歴史館で公開中です。
中国と日本の磁器技術を追い求めて
17世紀のヨーロッパでは、中国や日本から輸入される硬質白磁器が人気でした。
当時のヨーロッパにはなかったその磁器製造方法を、ドイツ東部マイセン地方で開発。
独自の製法を確立することに成功し、以来、マイセン磁器製作所(マイセン窯)は世界屈指の名窯となりました。
マイセン窯の特徴は「様式の宝庫」といわれるほど多彩な顔を持っていること。
伝統は守りながら時代の変化を取り込んで進化し続けています。
マイセン窯の特徴をあますことなく堪能
公開されている展示品の一例として、「色絵竹虎文飾り皿」は現存数が少ないマイセン設立初期の作品。
日本磁器の影響がはっきり出ているとされるものです。
また「金彩花飾り人物文飾り壺」には、ロココ美術の雰囲気を伝えるマイセンならではの細かい装飾が精緻に施されています。
いずれも磁器とは思えない精巧な立体意匠が見る人を魅了します。
戸定邸の春の訪れを探しながら、松戸市が誇るドイツ名窯の作品をめでてみては。(取材・執筆/にゃっつ)
会期/~3月9日(日)
時間/午前9時30分~午後5時(入館~午後4時30分)
休館/月曜日(2月24日は開館、翌25日休館)
場所/戸定歴史館
住所/千葉県松戸市松戸714-1
料金/一般300円、高校・大学生100円、他
問い合わせ
電話番号/047-365-0858
松戸市教育委員会
文化財保存活用課 美術館準備室 https://www.city.matsudo.chiba.jp/miryoku/kankoumiryokubunka/rekisi-bunka/dezitarubizyutu_top/event/matsudomeissen.html