【相次ぐエアコン室外機の盗難】トラブルを防ぐには?
最近増えている、エアコンの室外機盗難事件。一体どういう目的で室外機が盗まれているのでしょうか。また盗難の対処法はあるのでしょうか。今回は、エアコン室外機盗難の問題について徹底調査!今からでもできる対処法がたくさんあるため、ぜひご覧ください。
なぜ室外機が盗まれている?
室外機を盗む動機としては、エアコン室外機に使われている金属を売るためです。室外機は基本的に家の外にあるため、盗みにくいというのも一因と考えられています。このような金属を売ることを目的とした窃盗を「金属窃盗」と言い、2023年には全国で1万6千件が発生、2020年からは約3倍にまで急増しています。
金属窃盗が増えている背景
そもそもなぜ金属窃盗の母数が増えているのでしょうか。この理由は「銅」の値段が各段に高騰しているため。室外機のほかにも、ソーラーパネルの取り付け現場などを狙っているケースもあるようです。
盗まれた金属はどうなるのか
盗まれた金属は買取業者に引き取られた後、加工されて製造・原材料メーカーにまで行きつきます。買い取り業者が不当に手に入れた金属かどうかを見分けられない要因は、犯行グループが法律の抜け穴を利用しているため。溶かして再利用するリサイクル目的であれば取引相手の本人確認などが不要なため、慎重な確認をせずに買い取ってしまうケースがあるといわれています。
盗難対策のキーワードは「音・光・時間・人の目」
盗難対策を行うには、犯罪者が嫌がる4つの要素を取り入れることがポイントです。盗難対策のキーワードである「音・光・時間・人の目」の4つについて、具体的な対策を見ていきましょう。
盗難対策①音
犯罪者が敬遠する要素の1つ目が「音」です。室外機は外部にあるため室内にある物よりも格段に盗難リスクが高くなります。まずは室外機の前を通ったら防犯ブザーが鳴るなど、室外機へと近づいた際に反応する防犯グッズを設置しましょう。
盗難対策②光
犯罪者が嫌がる要素の2つ目が「光」です。光も音と同様、室外機に一定の範囲まで近づかれた際に光ると良いでしょう。とくに人通りの少ない家の場合、夜は格好の機会です。しかしぱっと明るく犯罪者や侵入者を照らされる装置があれば、家の中から自分が気付いたり周囲の人が気付くこともできます。
盗難対策③時間
犯罪者は5分以上犯行に時間がかかると、あきらめて逃げていくことが多いといわれています。室外機を簡単に盗めないようねじ山をつぶしたり、1階の室外機であれば手の届かない高い場所に設置したりするのがおすすめです。
盗難対策④人の目
犯罪者は人の目も意識します。室外機付近に防犯カメラを設置しておくことで、忌避剤として働くといわれています。防犯カメラを設置できない場合、ダミーでカメラを設置しておくだけでもかなり効果はあります。最近ではスマートカメラで遠隔から確認でき、侵入者を検知して知らせてくれるものもあるためおすすめです。
まとめ
エアコンなしでは過ごせない夏には死活問題となる、室外機の盗難問題。賃貸でも持ち家でも、すぐに取り入れられる対策ばかりですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。