便器に座りながら、今、吐きたい!!吐き気が続く…つわり
現在、10歳と2歳になる2人の娘がいるママライターの天野つばさです。32歳の時に長女を自然分娩で、40歳で次女を帝王切開で産み、2つの出産を経験しました。どちらの妊娠中もつわりがひどく、トイレの便器を抱えて奮闘していました。そんな当時のつらかったつわりを思い出しながらご紹介します。
テレビドラマでイメージしていた“美しいつわり”?
出産前に私がイメージしていたつわりは、洗面所で「うっ」っとなって、「もしかして…」という、テレビドラマでよく使われるパターンでした。自分がなってみてわかりましたが、「つわりってそんなに美しくない!!!」。こんなことやった日には、「洗面台の排水溝のパイプが詰まっちゃう!!!」。
トイレの便器を抱えて吐く、吐く、吐く…。
食べていても食べていなくても吐く、吐く、吐く…。
1時間ごとに吐くので夜も全然眠れず、胃の中は吐く途中からからっぽになりました。水を飲んだだけでも吐き、胃の中に何もないなら胃液を吐く。胃液がなくなっても吐き気は止まらずツバもなくなり…。つらくて涙は出るし、ついでにつられて鼻水も出て、仕方ないのでトイレットペーパーで拭くという繰り返し…。正直、つわりがこんなにつらいものだとは思っていませんでした。
毎朝のトイレがつらい!笑い事じゃない吐きづわり
つわりの時はとても鼻が敏感になり、自分が用を足している時の「臭い」で吐き気がしました。トイレに行く時は鼻にティッシュをつめて更に指で鼻をつまむのですが、なぜだか臭いを感じていないハズなのに具合が悪くなるのです。
朝が一番絶不調で、生理的現象でトイレに行きたくなるのですが、具合が悪いのでギリギリまでベッドに横になっています。それで急いでトイレに駆け込んで吐き気がして、でも吐くための器(便器)に自分が座っているので、吐けない!!!
便器に座りながら冷や汗を流していました。家族にこの話をしたら大笑い。本人にとっては全然笑い事じゃないのに!幸いな事に、起きてすぐの時間は胃の中の食べ物が消化されてしまっているので、吐くといっても胃液や唾液しかないことでした。
点滴治療も大変!でもなんとか入院は回避できた
結局、食べ物を体が受け付けなくなってしまったので、1人目も2人目も点滴治療を数回受けました。もともと血管が細いのもあり、食べ物を受け付けない、水分も摂れない体で更に血管が細くなり、点滴の針もなかなか上手く入らないようで、看護師さんには何回も失敗されて痣だらけになったりと、点滴治療も涙なしには語れません。
先生から「食べ物が食べられない状態が続くようなら入院」という事でしたが、私の場合はそこまでいかずに、つわりも安定期に入るとともに少しずつ楽になっていき終焉を迎えました。
ちなみに私が読んだ当時の妊娠雑誌によると、つわりの症状は10人中ほとんどの人が感じる症状で、点滴治療は10人中1人。入院までする人は100人に1人程度ということです。
1人目は40週1日で、3456g53cmの女の子を自然分娩で出産。2人目は38週5日で3020g、48.2cmの女の子を帝王切開で出産しました。赤ちゃんによって妊娠中の体調も違ったりすると聞いたので期待もしていましたが、私は2人ともひどいつわりを経験しました。ただ、1人目の経験から食べられそうなものがわかっていたり、体調がどういう時間に悪くなるのか、また必ず終わりがあることがわかっていたので、2人目の時は少し気持ちに楽な部分はありました。人によって妊娠中何が大変だったか違うと思いますが、私は「つわりを制すれば、出産の半分を制した」と言っても過言じゃないと思っています。だからつわりがなかった人が心底うらやましいです。
[天野つばさ*プロフィール]
10歳と2歳になる8歳差の姉妹育児中の専業主婦。姉を自然分娩、妹を帝王切開で産み2つの出産を経験。娘達が好きなものに一緒になって全力でハマって楽しんでいます。現在は、ディズニーとアンパンマンLOVE。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。