県高校新人大会 サッカー男子 大分が新たな一歩を踏み出す 【大分県】
大分県高校サッカー新人大会 男子決勝
2月2日 クラサスサッカー・ラグビー場Bコート
大分0(0-0、0-1)1大分鶴崎
昨年11月の全国高校サッカー選手権大会県予選決勝と同じ顔合わせとなった県高校新人大会の決勝戦。リベンジを期した大分は0-1で大分鶴崎に惜敗した。雪辱を果たすことはかなわなかったが、当初の目標であった九州新人大会出場権をしっかりとつかみ、チームの底上げという成果を残す大会となった。
新チームとして初の公式大会を、「経験の場」という位置づけで臨んだ大分。岡松克治監督は、「昨年から試合経験を積んでいる選手は数人いたが、特にディフェンス面ではまだ課題が多かった。主力選手にケガが多く、センターバックやサイドバックのポジションが確定していない中で、いろいろな選手を試した」と明かす。チームは全5試合で先発メンバーを入れ替え、ポジションや連携の適性を見極めることに注力した。
選手層に厚みを増した大分
決勝戦では、中盤のバランスを崩し、攻撃陣の持ち味を十分に発揮することができなかった。キャプテンの岡松愁人(2年)は、「運動量が不足し、パスがつながらずリズムをつくれなかった。僕たちの特徴である素早いパス回しを生かしてゴールに迫るプレースタイルを出せなかった」と悔しさをにじませた。試合後のミーティングでは、「自分たちの強みを改めて確認できた」、「もっと運動量を増やし、チームとしての士気を高めていこう」という前向きな意見が多く飛び交ったという。
次なる舞台は、15日から佐賀県で開催される九州新人大会。チームの目標は予選リーグ突破だ。岡松監督は「ディフェンスの確立が最優先」と課題を明確にしながらも、「離脱中の選手が復帰すれば自然にポジションが整い、安定感が出てくる。この大会で九州の強豪校と3~4試合戦えることは、チームの成長につながる。厳しい戦いが続くとは思うが、このチームならきっと良い結果を残せると信じている」と期待を寄せる。
キャプテンの岡松も、「僕たちは強豪校ではないし、常勝軍団でもない。でもだからこそ、挑戦者として全力でぶつかりたい」と語った。敗北を経験した悔しさが新たな高みへと押し上げる原動力となっている。
九州新人の出場権を獲得した
(柚野真也)