【呪術廻戦】九十九由基は死亡してしまったのか?術式や星漿体について、なぜ戦犯と言われるのかまで徹底解説【ネタバレ注意】
この記事では、特級呪術師・九十九由基の生涯を、死亡に至る経緯、術式、星漿体としての過去、そして彼女が「戦犯」と呼ばれる理由に焦点を当て、解説・考察しています。作品内の伏線や作品内の情報についてもまとめています。
この記事は呪術廻戦24巻までのネタバレを含みますのでご注意ください。
九十九由基の死亡
特級呪術師である九十九由基が死亡した経緯について解説します。
渋谷事変の参戦
呪霊の生まれない世界を作る研究のため海外にいた九十九由基は、渋谷事変の終盤で日本に帰国し参戦しました。
夏油傑と人類の未来について話し合うも、夏油傑が羂索(けんじゃく)に乗っ取られていることを知らず、作戦に穴があることを伝えました。しかし、羂索の目的は九十九由基の考えとは異なるため、羂索は九十九由基の言葉に耳を傾けることはなく、呪物たちの封印を解いて死滅回遊を開始しました。
羂索が逃げる際、契約していた呪霊を解き放ちました。
渋谷事変後の動き
渋谷事変後、九十九由基らは天元に羂索の目的と獄門彊(ごくもんきょう)の解き方について聞くために薨星宮(こうせいぐう)に向かいました。
天元は質問に答える代わりに乙骨憂太、九十九由基、呪胎九相図(ちょうそう)の3人のうち2人は薨星宮に残り、天元の護衛をするという条件を出しました。
九十九由基、脹相が護衛に名乗りでて天元の護衛をすることになり、天元から羂索の目的と獄門彊の解き方について説明を受けました。
羂索との戦い
11月16日0時、羂索は天元を回収するために薨星宮直上に侵入しました。 羂索の術式や手持ちの呪霊の情報を少しでも多く得るため、まずは脹相が羂索と交戦しました。脹相は呪霊操術以外の術式を使わせることに成功し、その役割を終え、九十九由基が羂索との戦いを引き継ぎました。
真っ二つになり死亡が確定
16日の正午、九十九由基が敗れ、天元が羂索に獲られたことが脹相の話から判明し、九十九由基の死亡が確定しました。
九十九由基は羂索を倒すため、周到な計画を立てていました。羂索に自ら領域を展開させ、天元がその領域を解体、術式が焼き切れた羂索を九十九由基が倒すというものでした。
計画通りに羂索は領域展開を行いましたが、九十九由基は羂索の領域展開「胎蔵遍野(たいぞうへんや)」のダメージを受け、深手を負いながらも交戦しました。
脹相の助けもあり、反転術式で回復するも、羂索の術式が回復してしまい、九十九由基は極小の「うずまき」で胴体を真っ二つにされてしまいます。最後の力を振り絞り「ブラックホール」で道連れにしようとするも、羂索に回避され、九十九由基は力及ばず死亡してしまいました。
九十九由基は戦犯であったのか
九十九由基は戦犯であったと言われる原因は
夏油傑の闇落ち
天元との同化の拒否
の2つが挙げられます。
九十九由基が戦犯と言われる原因について解説します。
夏油傑の闇落ち
夏油傑は12年前、九十九由基と出会い「呪霊の生まれない世界」についての考えを聞きました。その際、夏油傑は
「非術師を皆殺しにすればいいじゃないですか」
出典: 呪術廻戦9巻第77話
と発言します。九十九由基はこれを肯定します。九十九由基との会話は夏油傑に大きな影響を与えました。
天内理子の護衛任務失敗後、「非術師は守るべきものだ」という考えに疑念を持ち、悩んでいた夏油傑ですが、術師だけの世界を作るために呪詛師になりました。その結果、夏油傑は新宿・京都百鬼夜行を引き起こして死亡し、肉体は羂索に乗っ取られました。
九十九由基は夏油傑が闇落ちしたきっかけを作ったとして、戦犯という意見があります。
九十九由基 天元との同化の拒否
九十九由基は元々星漿体でした。どのような方法をとったのかは明かされていませんが、天元との同化を拒否しました。
戦犯と言われる理由としては、九十九由基が星漿体であった時に天元と同化していれば、天内理子が星漿体として天元と同化する必要がなくなります。そのため、天内理子が天元との同化に失敗するという未来は消滅し、天元が進化することはありませんでした。
九十九由基が戦犯ではない理由
九十九由基が戦犯ではない理由について解説します。
夏油傑の闇落ちは九十九由基が原因ではない
夏油傑が闇落ちした原因は、九十九由基との会話だけではありません。天内理子の護衛任務に失敗した後、夏油傑は非術師に対する考えが変わり始めました。さらに呪霊の任務の激務や仲間(術師)の死などが重なり、夏油傑は疲弊していました。
そして、ある村の任務で守ってもらっている立場である非術師が術師の子供を監禁し、暴行していたことを目の当たりにします。夏油傑は非術師に失望し、非術師を守る価値がないと考えました。
もし九十九由基との会話がなかったとしても、夏油傑は他の出来事がきっかけで闇落ちした可能性が高いと言えます。
星漿体は1人ではない
星漿体は九十九由基以外にもいたため、必ずしも九十九由基である必要がありませんでした。九十九由基の以下ように発言しています。
『星漿体のことは気にしなくていい あの時もう1人の星漿体がいたか 既に新しい星漿体が産まれたのか どちらにせよ 天元は安定しているよ』
出典: 呪術廻戦9巻第77話
12年前天内理子以外の星漿体の有無についての質問に対して天元は以下のように発言しています。
『天内理子ほどの素質を持った子はいなかった』
出典: 呪術廻戦23巻第202話
これらの発言から、星漿体は1人ではないため、同化が失敗したとしても問題ないことがわかります。
天元が星漿体と同化の拒否
天内理子との同化失敗後、天元自身が星漿体との同化しないという未来を選びました。天元はこの決断に対して以下のように語っています。
『拒否というより現実を受容した』
『自信があったわけじゃないが 季節が変わるように当り前に いつかはこうなると思っていたんだ』
出典: 呪術廻戦23巻第202話
このことから、天元は以前から星漿体との同化が必ずしも成功するとは限らないことを認識しており、天内理子の死をきっかけに、その可能性を受け入れたと考えられます。天元が同化を拒否したのは、天元自身の判断によるものであり、九十九由基が同化を拒否したこととは関係ないと言えるでしょう。
九十九由基の術式
九十九由基の術式について解説します。
術式「星の怒り(ボンバイエ)」
九十九由基の術式は”質量”です。「星の怒り(ボンバイエ)」といい、自らに仮想の質量を付与します。術式対象は九十九由基自身と術式により呪具化した式神「凰輪(ガルダ)」です。
自身や式神に質量を付与することで打撃などの攻撃は凄まじい威力となります。その威力は「凰輪」を蹴って呪霊に当てるだけで呪霊は消滅させました。さらに羂索も九十九由基のパンチをガードしていた羂索の腕を貫通して顔面にヒットさせ、空性結界の循環定義に綻びが生じるまで殴り飛ばしました。
仮想の質量であるため、質量を上げることによって、九十九由基や「凰輪」への影響はありません。肉体への変化はないため、肉体の強度も変化せず、天与呪縛「フィジカルギフテッド」を持つ禪院真希のように肉体の強度は底上げされていません。
「ブラックホール」
「ブラックホール」は九十九由基が特級術師であると判断された術式であり、呪力出力の高い拡張術式で九十九由基の切り札です。
「星の怒り」で調整された質量はある一定の密度までは術者自身に影響を与えませんが、後付けできる質量に制限がないため、術者自身を超高密度にすることで強い重力を持つブラックホールを生み出します。
羂索との戦いでは、高専の敷地内で収まりましたが、本来は世界中を巻き込むほどの自爆であり、高専の敷地内で抑え込められたのは天元の結界と九十九由基自身の意思のおかげでした。
領域展開
作中では、どのような領域展開であるかは明かされていませんが、九十九由基は領域展開できます。羂索を倒す計画を話す際、九十九由基は以下のように話しています。
『私から領域を展開すれば 羂索も領域を展開せざるを得ない』
出典: 呪術廻戦23巻第206話
九十九由基自身は領域展開できることは確実です。羂索との戦いで領域展開しなかった理由は、羂索は天元に次ぐ結界術の使い手であるため、領域展開をしても簡易領域で対応できるからです。
このことから、九十九由基の「ブラックホール」より領域展開の方が威力等で劣る可能性が考えられます。
シン・陰流「簡易領域」
九十九由基はシン・陰流「簡易領域」を使用できます。九十九由基は東堂葵にシン・陰流「簡易領域」を伝授できるだけの知識と実力を持っていました。しかし、結界術に長けた羂索には敵いませんでした。
反転術式
九十九由基は反転術式を使用できます。羂索の領域展開「胎蔵遍野」でねじ曲がった腕や多数ある深い切り傷を一瞬のうちにすべて綺麗に治しました。どれほどの治療能力があるのかまではわかりませんが、治癒のスピードでは作中でも圧倒的な速さだと言えるでしょう。
まとめ
以上、九十九由基の死亡に関する考察や既出情報についてまとめました。
特級術師に分類されるほどの実力を持つ九十九由基でしたが、羂索には敵わず、死亡してしまいました。
九十九由基は、戦犯であったという意見がありますが、夏油傑の闇落ちや天元との同化拒否について、直接的な原因ではないことがわかっており、戦犯であった可能性は低いです。
元々星漿体であった九十九由基ですが、自らの運命を切り開き、自身が描く未来のために研究する道を選びました。九十九由基の研究は今後の呪術界にとって重要になるものでしょう。
本記事の内容は攻略大百科編集部が独自に調査し作成したものです。
記事内で引用しているゲームの名称、画像、文章の著作権や商標その他の知的財産権は、各ゲームの提供元企業に帰属します。