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小網代野外活動調整会議 小学生から寄付 横浜の6年生、学習契機に〈三浦市〉

タウンニュース

6年生から目録を受け取る岸代表(右)

小網代の森の保全活動を行うNPO法人「小網代野外活動調整会議」に対し、3月16日、横浜市南区の太田小学校の6年生が寄付を行った。

同校は京急沿線にあり、アクセスの良さも手伝い、2020年から小網代の森を環境学習の題材にしている。4年生で森を学び、5年生は宿泊学習で三浦を訪れ、森の散策などを行い、多年草の「ハマカンゾウ」を植える体験もしている。

6年生が5年生時に森を訪れた際、同会議のメンバーからコロナ禍で企業からの寄付金が減り、活動に困難が生じていることを聞いた。これを受けて児童は「自分たちが何かできないか」と考えるようになった。

児童は地元の飲料企業と連携し、「小網代助けてくだサイダー」というオリジナル商品を作り、昨年から学校行事などで販売。収益が出たことから、寄付を決めた。

卒業式を間近に控えた16日、6年生代表3人が小網代インフォメーションブースを訪れ、同会議の岸由二代表に寄付金の目録を手渡した。児童の一人は「小網代には豊かな自然がある。この森のことを下の学年にも伝えたい」と話した。

岸代表は「児童からの寄付は初めてでうれしい。植えてもらったハマカンゾウを大切にし、活動を三浦の子どもにも広げたい」と話した。小網代の森のハマカンゾウは東日本大震災の高潮などで個体数が減少。その後、同会議が中心になって繁殖・移植、野生復帰に成功しており、岸代表は「子どもたちの手で広げてほしい」と願った。

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