事業者が契約解除求め文書提出 伊賀市の旧上野ふれあいプラザ
三重県伊賀市は4月24日、公募型プロポーザル方式で土地と建物の売買契約を結んだ公共施設「旧上野ふれあいプラザ」(同市上野中町)が3年以内という工事完了期限が守られていない問題で、売却した事業者が文書で違約金を支払う意思と契約解除の執行を求める文書を稲森稔尚市長に提出したことを明らかにした。
市によると、15日に事業者が市役所を訪れ、稲森市長らと面談した。口頭でも違約金約5776万円を支払う意向を伝えたという。当初は支払いの期限が3月31日だったが、事業者側の要請で5月30日に延長していた。
旧上野ふれあいプラザは48年前にショッピングセンターとして建てられた鉄骨造5階建ての延床約8181平方メートル。売却価格は721万円だった。稲森市長はこの日の定例会見で「早く市街地の活性化につながるような施策を進めたい」と質問に答えた。