35歳、小学生の母の《リアル貯金額》。無駄な出費が気になる……。保険は見直すべき?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな総資産額を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【35歳 女性】
【貯金額】35歳、女性の場合
プロフィール
35歳、女性
不動産業の営業事務職、年収350万円
夫(35歳、会社員)と子(6歳、小学生)の3人暮らし
【相談内容】この保険は無駄……?不要な保険を見直したいです。
「10年前になんとなく加入した医療保険があります。無駄な出費をしている気がするので、保険の見直しポイントを教えてください。」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代である30代2人以上世帯の貯金額は、平均が601万円・中央値が150万円です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年」
質問者さんの貯金額は、平均を大きく上回っているといえますね。
無駄を省いて将来に備える保険の見直し術
質問者さんは、保険の見直しを考えているのですね。
保険を活用した備え方と貯蓄のポイントをご紹介します。
万が一の備えは掛け捨て保険で
夫婦どちらかが働けなくなった場合に備えるには、掛け捨て型の保険がおすすめです。
特に、お子さんが成人するまでの期間に不足する生活費をカバーできるように保険金額を設定すると良いでしょう。
掛け捨て型は保険料が安く、必要な保障を効率的に確保できます。
公的保険と現金でカバーできる範囲を確認
保険を選ぶ際は、公的保険や現金でどの程度備えられるかを確認しましょう。
高額療養費制度や遺族年金などの公的な制度を活用すれば、多くの医療費や生活費をカバーできます。
民間保険で必要な保障額を絞ることができ、保険料の節約につながりますよ。
貯蓄や投資機能付き保険は避ける
貯蓄や投資機能が付いた保険商品は一見便利に思えるかもしれませんが、実際には手数料が割高に設定されています。
保険は純粋に「備え」として活用し、資産運用は自身で証券会社を通して優良な商品を購入した方が有利です。
まとめ
・質問者さんと同年代の貯金額は、平均が601万円・中央値が150万円です。
・万が一の備えは掛け捨ての保険で備えて。
・公的保険と貯蓄でカバーできる範囲を確認し、保険をスリム化することで資産形成が期待できます。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。