【速報・NTTカップ静岡県U-12サッカー】藤枝東FCが4−3でバディFCを下して初優勝。エース中島広翔が驚異の4ゴール
第57回NTT西日本グループカップ・静岡県ユースU-12サッカー大会は2月9日、エコパスタジアムで準決勝と決勝を行った。決勝は藤枝東FCジュニアとバディFC(磐田市)が対戦。藤枝東が延長戦の末に4−3で競り勝ち、初優勝に輝いた。最優秀選手賞は決勝で4ゴールを決めたFW中島広翔が獲得した。
藤枝東FC、クラブ創設者に捧げる初優勝
激しい点の取り合いとなった決勝は、2度リードされながらもあきらめずに追いついた藤枝東FCが勝負どころで本領発揮。チームの4ゴールすべてをたたき出したエース中島の決定力が光った。
前半11分までに0−2とリードを許した藤枝東は前半終了間際、中島がコーナーキックを頭で合わせて1点差に。後半は開始直後から一方的に押し込んで何度も決定機をつくり、10分に中島が豪快に左足で蹴り込んで試合を振り出しに戻した。
2−2で延長戦に突入…
2−2で突入した延長前半終了間際に再びリードを奪われたが、藤枝東の選手たちが下を向くことはなかった。落ち着いてボールをつなぎ、延長後半1分、エリア内でボールを収めた中島が相手の股間を抜くシュートを放ち、再び同点に追いついた。
決勝点が生まれたのはその2分後だった。左サイドからの折り返しに反応した中島が相手に囲まれながらも鋭くかわしてシュート。ボールはゴール前の密集地帯をすり抜けてネットを揺らした。
藤枝東の選手たちはこの日、2000年にクラブを創設した長谷川二三GM(元藤枝東高監督)が決勝前日に逝去したとの連絡を受け、左腕に喪章をつけてプレーした。クラブ最大の功労者に捧げる初優勝となった。
バディFC、松崎の鮮やかな2ゴールも実らず
バディFCはドリブルとパス、遅攻と速攻を組み合わせた巧みなサッカーを披露したが、あと一歩及ばなかった。
前半3分、10番の松崎隼大が右からの折り返しを豪快に蹴り込んで先制。前半11分には最終ラインの背後に抜け出したMF安田怜央がキーパーとの1対1を落ち着いて決め、2点差とした。
2−2で迎えた延長前半5分には、松崎が左サイドから美しいコントロールショットを放り込んで再びリードを奪ったが、延長後半に2失点。勝負どころで耐えきれず、初優勝はならなかった。
大会結果
>>>1、2回戦結果
>>>3回戦、準々決勝結果
<準決勝>
バディFC 1(0−0、1−0)0 清水エスパルス
藤枝東FC 2(0−1、1−0、0−0、1−0)1 SALFUS oRs
<決勝>
藤枝東FC 4(1−2、1−0、0−1、2−0)3 バディFC
【藤】中島広翔4
【バ】松崎隼大2、安田怜央
決勝フォト