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上越市内の保育施設で誤食事故 卵アレルギーの園児にカスタードタルト

上越タウンジャーナル

総合福祉サービスのリボーン(新潟県上越市大日、飛田泰二社長)は2024年6月18日、同社が運営する上越市内の保育施設で、卵アレルギーのある園児に誤って卵を使ったおやつを食べさせるアレルギー事故が起きたと発表した。

同社は市内で認定こども園2園、保育園3園を運営しているが、園名は明らかにしていない。

同社によると6月12日午後3時50分頃、園がおやつに出したカスタードタルトを、園児が食べた。園児が約1時間後に腹痛を訴えたことから、園は保護者に連絡し、園で預かっていた抗アレルギー薬を飲ませた。迎えに来た保護者が園児を病院に連れて行った。入院はしておらず、重症ではないという。

同社によると、カスタードタルトは既製品で、担当者が鶏卵成分が入っていないと思い込んで仕入れ、その後の複数の確認手順の中でも見過ごされたという。

同社では事故の詳細について調査中とした上で「二度とこのような事故が起こらないよう、提供までの工程を再確認し、再発防止に努める」としている。

同市内では昨年9月に市立小学校で給食の誤食による重篤なアレルギー事故が起き、市教育委員会は今年2月に再発防止に向けた報告書をまとめている。この事故を受けて市では民間の幼稚園、保育園などにも注意喚起を行い対策を呼びかけていた。

中川幹太市長は上越タウンジャーナルの取材に対し「市立小学校の事故を受けて、再発防止の取組を進めている中、絶対にあってはならないことであり、重く受け止めている。保護者が安心して子どもを預けることができるよう、公立私立ー体となって、これまで以上に食物アレルギー事故の再発防止に向けた対策を徹底する」とコメントした。

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