Yahoo! JAPAN

横浜市 下水道浸水対策を強化 高リスク地区で施設整備

タウンニュース

2014年10月、台風による大雨で栄区の一部が浸水=市提供

横浜市が下水道による浸水対策の目標などを定めた「(仮称)横浜市下水道浸水対策プラン」の素案を昨年12月に発表した。素案では気候変動による大雨に備え、排水路や下水道施設の整備を強化する方針やリスクが高いと判断した地区から整備を行い、約20年かけて完了させることなどが示された。市は素案への意見を2月14日まで募っている。

浸水には大雨で河川があふれる「外水氾濫」と降った雨が河川などに排水できずに起こる「内水氾濫」がある。下水道は雨水(内水)を排除する役割があり、市は河川などに放流する雨水管やポンプ場の整備を行う。

今回のプランは、下水道の浸水対策の目標や進め方などを定めたもの。市はこれまでも、過去に浸水が発生した地区を優先して施設整備を進めており、2025年度末までに発生地区の約9割で整備が終わる見込み。

09年〜23年の15年間、市内で最も浸水が多かったのは14年の約240棟。そのほかの年は数棟から100棟以内で推移し、20、22、23年は1棟も被害がなかった。

雨量基準引き上げ

しかし、13〜22年に市内で1時間あたり50mm超の雨が降った回数は平均で年328回で、1976〜85年の約1・5倍に増加。今後、気候変動によって増加が予測される。国は21年に雨量増を踏まえた整備水準の引き上げを実施。従来より1割増の雨量に対応するよう自治体に求めている。

この状況を受け、素案では浸水対策の考え方として、下水道から水をあふれさせない「防災」の観点と水があふれても床上浸水させない、浸水しても安全に避難できる環境を整える「減災」の目標を掲げている。

さらに、市内を6千以上の地区に分け、浸水のシミュレーションを行い、人口や鉄道駅などの状況を考慮してリスクを算出。高リスク地区を含む流域を受け持つ16幹線・252地区の施設を約20年かけて整備する方針を示した。市下水道河川局によると、水が集まりやすい窪地は浸水リスクが高いという。

市は現在、素案への意見を募っており、プランを3月に公表する見込みだ。

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 伊賀警察署だより 夏休みにおける少年の非行・犯罪被害防止

    伊賀タウン情報YOU
  2. 【なぜ?】不人気枠かと思ったカルディの「スパイスバッグ」がまさかのオンライン即日完売! 理由を探ったら納得しか無かった

    ロケットニュース24
  3. 乃木坂46瀬戸口心月、ソロ表紙&巻頭に抜擢!『EX大衆』発売!

    WWSチャンネル
  4. 【2025年7月】マネれば垢抜ける。最高に今っぽいオレンジピンクネイル

    4MEEE
  5. 切って炒めるだけ。【くらこん公式】の「塩こんぶ」の食べ方が本格派でウマいよ

    4MEEE
  6. <近所のゴミ捨て場で>幼稚園のママたちが3時間の立ち話!何をそんなに話す必要があるの?

    ママスタセレクト
  7. 家具職人が作る記憶に残る家具と喫茶。「Creachair」(福岡・福津市)【Oasis〜心の休息地をめぐる旅〜】

    福岡・九州ジモタイムズWish
  8. 全国の人気プリン44種が集結!「ニッポンのプリン4」が枚方で開催

    PrettyOnline
  9. 大好きなランチはすぐそばに!イチモニ!MC福永アナが大好きなガレットを紹介!

    SODANE
  10. まるで山鉾の提灯! 祇園祭限定の「もっちり食感がたまらないだんご」【京都市下京区】

    きょうとくらす