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“スカッとジワッとドロッと”感情の波が巻き起こる!8月BSCS放送開始 大人のロマンス韓ドラ9選

Danmee

SBS『今、別れの途中です』主演ソン・ヘギョ ©Danmee

8月に入り、BS・CSチャンネルではこの夏の話題をさらうこと間違いなしの韓国ドラマが続々と新たに放送をスタートする。

中でも今回注目したいのは、多くの視聴者に根強い人気を誇るジャンル“ロマンス”、それも若者の初々しい恋とは一線を画す“大人の恋模様”を描いた作品たちだ。

ただ愛し合うだけではなく、人生経験を積んだからこそ直面する葛藤や別れ、すれ違い、そして裏切り・・そこに重なる家族や仕事、時には過去の因縁までもが、恋愛に濃淡を与えている。

さらに、ヒューマンやドロドロ愛憎劇、スカッと笑えるコメディや息を呑むサスペンスなど、多彩な要素が溶け合い、それぞれに異なる“ロマンスの形”を楽しめるのも魅力のひとつ。

そこで本記事では、視聴後に思わず深いため息が漏れるような、“大人の恋愛”にどっぷり浸れる韓国ドラマ9選を厳選してご紹介していく。(2025年7月11日現在 / ※編成の都合により放送日時・作品に変更が生じる場合がございます)

(図)Danmee 「どの回も泣いたり笑ったり」日本ファンが選んだ1月~3月公開 No.1韓国ドラマはこれ!

『結婚契約』(MBC/2016/全16話)

1作目は、2016年に韓国MBCで放送された、イ・ソジンとユイ主演のラブロマンス『結婚契約』。

初回放送から視聴率17.2%と順調な滑り出しを見せ、第12話では全国視聴率22.9%という高水準を記録したヒット作だ。

物語は、亡き夫の残した借金と病に苦しむシングルマザーと、母親を救いたい一心で“偽装結婚”を考える傲慢な御曹司という、正反対の立場にある2人の出会いから始まる。出会うはずのなかった2人が、契約という名の絆を通して次第に心を通わせていく姿が、視聴者の胸を打った。

ユイはこの作品で『第29回グリメ賞』最優秀女性演技者賞、さらに『2016 MBC演技大賞』特別企画部門女性最優秀賞を受賞するなど、女優として大きな評価を得た。共演のイ・ソジンも同演技大賞で特別企画部門男性最優秀賞に輝き、2人の熱演がドラマをより印象深いものにしている。

単なる恋愛劇にとどまらず、生きることへの執着や、家族愛、献身といった“人生の深み”を繊細に描いた本作。大人だからこそ響くセリフや展開が多く、見終えた後に優しく余韻が残る作品だ。

愛の形に“契約”という選択肢があったとしたら・・この作品が問いかけるテーマに、あなたもきっと引き込まれるだろう。

●キャスト:イ・ソジン、ユイ、キム・ヨンゴン、イ・フィヒャン、ハン・ガプス 他
●日本初回放送情報:アジアドラマチックTV/2025年7月31日(木) 27時30分~(レギュラー放送)

『彼女はキレイだった』(MBC/2015/全16話)

2作目は、2015年に韓国MBCで放送され、日本リメイク版も話題となった『彼女はキレイだった』。恋と再会、そして“見た目”に縛られた自己イメージとの葛藤を軽やかに描いた名作ラブコメディだ。

幼少期、太っちょで内気だった少年ソンジュンと、美人で成績優秀だった少女ヘジン。数年の時を経て、ソンジュンはイケメンエリート、ヘジンは無職の残念女子と、真逆の成長を遂げた2人が再会し、すれ違いながらも惹かれ合っていく姿は、笑って泣けて心に染みる“変身系”ロマンスの王道を行く。

主演のファン・ジョンウムとパク・ソジュンが見せる息の合った演技が物語に彩りを加え、視聴率は全国最高18%を記録。『2015 MBC演技大賞』では数々の演技賞を受賞し『韓国放送大賞』では中短編ドラマ部門の作品賞に輝いた。

ファッション誌編集部という華やかな舞台を背景に、外見や過去にとらわれず“自分らしさ”を取り戻していくプロセスは、今を生きるすべての“大人女子”にも深く刺さるテーマ。軽やかでポップなストーリーの裏に、等身大のメッセージが光る。

笑顔になれる恋を、ちょっぴりほろ苦く、大人の感性で楽しみたい人にぴったりの一作。

●キャスト:ファン・ジョンウム、パク・ソジュン、コ・ジュニ、チェ・シウォン、パク・チュンソン 他
●日本初回放送情報:アジアドラマチックTV/2025年8月1日(金) 17時30分~(第1話先行放送)、2025年8月4日(月) 9時30分~(レギュラー放送)、2025年8月11日(月) 22時~(追っかけ放送)

『BAD LOVE ~愛に溺れて~』(KBS/2007~2008/全20話)

3作目は、2007年から2008年にかけて韓国KBSで放送された、クォン・サンウ主演のロマンスドラマ『BAD LOVE ~愛に溺れて~』。

愛することの苦しさと切なさ、そして許すことの難しさをテーマに、複雑に絡み合う男女4人の関係を濃密に描いた“ドロドロ系”の名作だ。

クォン・サンウが見せる激情の演技と、繊細な心理描写が印象的で、まさに“韓ドラ”の真骨頂とも言える王道メロドラマ。涙なしには見られない展開に、放送当時も多くの視聴者が感情を揺さぶられた。

今では少し懐かしく感じられる2000年代韓ドラの香りをまといながらも、永遠に色褪せない愛と葛藤の物語は、今なお心を打つ。大人の恋愛にじっくり向き合いたいときにこそ観たい一作。

韓ドラファンなら一度は通っておきたい“BAD LOVE”、その名のとおり、ただ甘いだけでは終わらない愛のかたちがここにある。

●キャスト:クォン・サンウ、イ・ヨウォン、キム・ソンス、チャ・イェリョン、キム・ガヨン 他
●日本初回放送情報:日テレプラス/2025年8月1日(金) 17時40分~19時

『ヒョシムの独立奮闘記~恋と人生は私のモノ!?~』(KBS/2023~2024/全51話)

4作目は、2023年から2024年にかけて韓国KBSで放送された週末ドラマ『ヒョシムの独立奮闘記~恋と人生は私のモノ!?~』。

本作は、家族のために人生を捧げてきたヒロインが、自らの幸せと自由を手に入れるまでの奮闘を描いたヒューマン・ラブコメディだ。

主人公ヒョシムは、優しさゆえに自分を犠牲にし続けてきた女性。しかし、理不尽な家族関係に限界を感じた彼女はついに“脱家族”を決意し、自立への一歩を踏み出す。

ユイ、ハジュン、コ・ジュウォンをはじめとする実力派俳優陣が揃い、優れた演技力によって、感情の揺らぎや家族の葛藤がリアルに描かれている点も高評価のポイント。視聴率は22.1%を記録し、多くの視聴者の心をつかんだ。

ラブコメの軽やかさに加え、サスペンスやミステリーのスパイスも効いており、“人生リセット”をテーマにしたドラマとしても話題を集めた。

笑って泣いて共感できる、現代女性の強さとしなやかさを描いた“奮闘系ロマンス”。この夏、心に元気をくれる1本としておすすめしたい。

●キャスト:ユイ、ハジュン、コ・ジュウォン、ユン・ミラ、ナム・ソンジン 他
●日本初回放送情報:ホームドラマチャンネル/2025年8月9日(土) 午前9時~

『三番目の結婚』(MBC/2023~2024/全83話)

5作目は、2023年から2024年に韓国MBCで放送された『三番目の結婚』をご紹介する。

裏切りと誤解から始まる壮絶な愛憎劇である本作は、信じていた夫と親友に裏切られ、すべてを失ったヒロインが“3度目の結婚”に本当の幸せを求めて突き進む姿を描く。

主人公ダジョンを演じるのは、存在感と演技力を兼ね備えたオ・スンア。彼女は親友に抱いた誤解と憎しみから人生を狂わされ、やがて復讐の炎を燃やすことに。その執念は、“愛”さえも復讐の道具に変えていく。

本作では、“友情”と“結婚”という本来幸せであるべきテーマが、執着と嫉妬によりどす黒く染まっていく様がリアルに描かれ、観る者を釘付けに。悪女同士の対決は一触即発、ドロドロのバトル展開にハマる視聴者が続出した。

復讐、愛、そして再生。“三度目”にかけるヒロインの想いに共感しながら、濃密な心理戦に浸れる、まさに大人のためのラブサスペンスだ。

●キャスト:オ・スンア、ユン・ソヌ、ユン・ヘヨン、チョン・ノミン、オ・セヨン 他
●日本初回放送情報:BS11/2025年8月11日(月) 午後2時29分~午後3時30分

『バベル~愛と復讐の螺旋~』(TV朝鮮/2019/全16話)

6作目にご紹介する作品は、『バベル~愛と復讐の螺旋~』。

2019年にTV朝鮮で放送された本作は、ロマンスとサスペンスが濃密に絡み合う“禁断の愛と復讐”を描いた大人のドラマ。主演は、圧倒的な存在感で魅せるパク・シフと、繊細な表現力に定評のあるチャン・ヒジン。

パク・シフが演じるのは、ある目的のために心を封じた冷徹な検事。人生のすべてを復讐に捧げてきた彼が、運命のように出会ったのは、愛のない結婚生活に疲れ果てた一人の女性だった。そんな彼女にはある“秘密”があった。

「信じてはならない。でも惹かれてしまう。」そんな葛藤を抱えながら、2人は許されぬ関係に足を踏み入れていく。愛と正義、嘘と真実、そして過去の因縁が複雑に絡み合い、物語はスリリングに展開。

禁断の恋から始まる、純粋で過酷な愛のかたち。視聴者の心をえぐるような重厚な心理描写と、目まぐるしい謎解きが高い評価を集めた。

美しさと危うさをまとったラブ・サスペンスの真髄が詰まった本作。観終えた後には、きっと心に深い余韻が残るだろう。

●キャスト:パク・シフ、チャン・ヒジン、キム・ヘスク、チャン・シニョン、キム・ジフン 他
●日本初回放送情報:ホームドラマチャンネル/2025年8月18日(月) 午前7時~

『恋するイエカツ』(JTBC/2021/全16話)

7作目は、2021年に韓国JTBCで放送された『恋するイエカツ』をご紹介する。

家を巡る価値観の違いが恋にスパイスを添える、大人のためのラブコメディ。主演は、等身大の魅力で共感を呼ぶチョン・ソミンと、知的かつユーモラスなキム・ジソク。

物語の中心は、家に暮らす(live)社会人10年目の女ナ・ヨンウォンと、家を買う(buy)不動産投資家で出版社代表の男ユ・ジャソン。「家とは何か?」「愛とは何か?」それぞれの答えを見つけるため、衝突しながらも徐々に惹かれ合っていく二人。日常のリアルな悩みや住宅事情に共感しつつ、クスッと笑えてときめきもある、まさに“住まい×恋”の新感覚ラブストーリー。

ドロドロではないけれど、等身大の悩みに寄り添ってくれる“ほっこり系大人ロマンス”。肩の力を抜いて楽しめる、夏の夜にぴったりの1本。

●キャスト:チョン・ソミン、キム・ジソク、チョン・ゴンジュ、キム・ウォネ、チェ・ジョンアン 他
●日本初回放送情報:日テレプラス/2025年8月18日(月) 16時~

『今、別れの途中です』(SBS/2021~2022/全16話)

8作目は、2021年から2022年にかけて韓国SBSで放送された『今、別れの途中です』。30代の大人の恋を描いた感性派ロマンス。

主演は、圧倒的な存在感で魅了するソン・ヘギョと、繊細な演技が光るチャン・ギヨン。

物語の舞台は、競争の激しいファッション業界。恋より仕事に生きるヒロインと、業界で一目置かれるカメラマンが運命的に再会し、愛し合いながらもすれ違う関係を丁寧に描いていく。

演出は感情に寄り添った落ち着いたトーンで進行し、派手な展開こそ少ないが、ロマンス特有の余韻と切なさをじっくりと感じられる。ストーリーの新鮮さには欠けるとの声もあったが、俳優たちの演技力がその空気感を支えた。

恋とは、いつも前向きで美しいものばかりではない。そんな現実的な側面を優しく映し出す、大人だからこそ沁みる恋愛ドラマ。

心に残る余韻を味わいたい夜に、そっと寄り添ってくれる1本となるだろう。

●キャスト:ソン・ヘギョ、チャン・ギヨン、チェ・ヒソ、キム・ジュホン、パク・ヒョジュ 他
●日本放送情報:KNTV/2025年8月25日(月)一挙放送スタート
毎週(月~金) 午後6時45分~午後8時

『深夜2時のシンデレラ』(coupang play/2024/全10話)

最後にご紹介する作品は、『深夜2時のシンデレラ』。

2024年にcoupang playで公開された本作は、恋と現実の狭間で揺れる“大人のシンデレラストーリー”。主演は、確かな演技力で人気を集めるシン・ヒョンビンと、今最も勢いのある若手俳優ムン・サンミン。

愛よりも「お金」や「現実」を優先するキャリアウーマンと、財閥3世でありながらも童話のように純粋な愛を信じる年下彼氏。まるで価値観の違う二人がぶつかり合いながらも距離を縮めていく。

軽やかさの中にも切なさが漂うラブコメディは、疲れた心にそっとときめきを与えてくれる。週末の夜、恋愛モードをONにしたいあなたにぴったりの1本だ。

“現実”を生きる大人たちに贈る、ちょっと遅めのシンデレラ・ラブストーリー。

●キャスト:シン・ヒョンビン、ムン・サンミン、ユン・バク、パク・ソジン、キム・テジョン 他
●日本初回放送情報:衛星劇場/2025年8月29日(金) 午後11時~

(ライター/ダンミ 編集部)

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