ライブ×ライス!ドラマーが米農家のV系バンド、独特すぎるイベントが話題
派手なメイクとファッションにより、独特な音楽・世界観を構築するヴィジュアル系バンド。ヴィジュアル系とひと口に言っても、正統派からお笑い系まで、タイプはさまざまです。
中にはメンバーが米農家、「ライブ×ライス」という他に類を見ないユニークな企画を行っているバンドもあるようで……。
■ 「ライブ後にバンギャに米食べさせる」V系バンド曇りのち、の独特すぎるイベント
都内のライブハウスを中心に活動しているヴィジュアル系バンド「曇りのち、」でドラムを務める魅影さんが投稿したのは、11月17日に開催する特別単独公演「みかげ米収穫祭2025」についての情報。
「普通のバンド→ライブする/曇りのち、→ライブして米炊く」という見慣れない対比が綴られた投稿には、フライヤーの画像も添えられています。
曇り空の下に広がる稲穂を背景に、3枚の写真が取り上げられたフライヤー。うち2枚は何の変哲もない、かっこいいヴィジュアル系アーティストのアー写です。が、残る1枚ではピンク髪の男性が、コンバインを駆使して稲刈りをしています。
アー写と農作業風景。なかなかみることのない写真の組み合わせに、筆者の頭の中には「?」が大渋滞。
ドユコトナノ……その答えは、バンドのギターを務めるHyo(正式表記はoの上にウムラウト)さんの引用投稿を読むと分かるかもしれません。
「僕達ビジュアル系バンドなんですけど、ドラムが農家もやってて、ライブした後バンギャに米を食べさせるっていう世にも奇妙なイベントやるので、よかったら観にきて下さい」
実はフライヤーにソロ掲載されている魅影さんは米農家。バンド活動と並行してお米作りもしており、17日のライブでは、その魅影さんが丹精込めて作ったお米を振る舞うのだといいます。しかも前売り券が3500円なのに対し、当日券は無料……!?(ドリンク代は別)
前言撤回。やっぱり意味がわかりません。
意味がわからなすぎたので、Hyoさん&魅影さんに詳しくお話をうかがってみました。
■ ライブ×ライスとは?
――曇りのち、さんは炊飯系バンドとのことですが、普段の活動について簡単にお聞かせください。
<Hyoさん>
東京都内のライブハウスを中心に、月5〜6本のペースでライブ活動を行っています。音源も制作し、月1曲〜2か月に1曲程度のペースで各種サブスクリプションサービスで配信しています。
――そんなハードなスケジュールで、同時に米農家としても活動を……?
<魅影さん>
農業は時期によって忙しさにばらつきがあります。田植えや稲刈りの時期は繁忙のため、毎日農作業に追われる状態となりますが、それ以外の時期は比較的融通が効くため、バンド活動優先で動いています。
――今回のような企画は曇りのち、さんのライブでは定番なのでしょうか?
<Hyoさん>
曇りのち、は本年9/26に始動したばかりのバンドですので、曇りのち、として「お米×ライブ」のイベントを開催するのは初となります。
ただ、メンバー5人のうち魅影を含む3人は、曇りのち、以前のバンドでも一緒に活動していたため、その時代に「お米×ライブ」のイベントを開催したことがありまして、お客様からはご好評を頂きました。
――ライブは前売りが3500円、当日券が0円とのことですが、こちらどういう仕組みなんですか?
<Hyoさん>
前売り券をご購入頂いたお客様は、整理番号に応じて優先的にご入場頂けるシステムのため、ライブを前方でご覧頂きたいファンの方には前売り券をご購入頂いております。
当日券でお越しのお客様は、前売り券をお持ちの方に続いてのご入場となります。
――魅影さんが作るお米について、アピールポイントなどをぜひお聞かせください
<魅影談>
他の品種が一切混じっていない100%コシヒカリなのでスーパーなどで買うお米とはやはり一味違います。
種から育てているので愛情たっぷり注がれたお米で美味しいです!
* * *
曇りのち、さんの特別単独公演「みかげ米収穫祭2025」は11月17日に東京・渋谷のライブハウス「Club Malcolm」にて開催されます。
ヴィジュアル系が好きな方、お米が好きな方、ヴィジュアル系とお米が好きな方はぜひチェックしてみては。
スーパーなどでは絶対にあり得ない「私が作りました」を体験することができるはずです。
<記事化協力>
Hyo【曇りのち、】さん (@K_N_hyou〕
魅影【曇りのち、】さん (@K_N_mikage)
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025111305.html