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<母、2万円で孫差別?>「払えない……」孫のランドセル代を渋る母。もしかして差別?【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

私はマイ。実家の近所に夫のリョウタ、小5と中2の娘2人と一緒に暮らしています。6年前に父が病気で亡くなり、今は実家に母がひとりで暮らしています。弟のタカシ一家はちょっと離れたところに住んでいることもあり、滅多に実家には来ませんが、私はときどき実家に顔を出していました。そんなある日、珍しく母から「相談がある」と呼び出されたのです。

闘病中だった父が「タカシの子どもの顔を見ることができた」ととても喜んでいた姿は、今でもはっきり覚えています。その後、感染症の影響などもあり、タカシ一家が実家に来ることは減ってしまいましたが、かわいい姪っ子の成長は私にとっても嬉しいことです。

よくよく話を聞いてみると、マリエちゃんが希望しているランドセルは6万円のもの。それをユリエさんの実家とタカシ夫婦、そして母とで分担し、家族みんなの想いを込めたプレゼントとしてマリエちゃんにあげたいとタカシから提案されたようなのです。

これまで母は、ウチの子のお祝いごとには決して少なくはない額のお金を包んでくれていました。そんな母が、マリエちゃんには2万円のお金すら渡せないと言うのです。

父は不動産を所有していたので、母には毎月家賃収入があるはずです。私たちきょうだいが実家で暮らしていたときも、お金で不自由な思いをしたことはありませんでした。私が結婚し子どもが生まれたときには、両親がベビーグッズを買ってくれたり、お祝いのたびにお金を渡してくれたりしていました。ウチの子たちとマリエちゃんの扱いの差と、何か言いづらそうな顔をしている母を見て、私にはある疑念が浮かんできます。

毎月家賃収入があり、お金に余裕があったはずの実家。なのに、弟の子ども・マリエちゃんにはほとんど援助をしていないなんて、思ってもいませんでした。同じ孫である私の娘たちにはランドセルを買ってくれていたのに、マリエちゃんのためにランドセル代の2万円も負担できないなんて、信じられません。タカシは今までどんな思いをしてきたのでしょうか。 信じがたいことではありますが、あの優しい母がまさか孫差別を? 嫌な考えが頭をよぎります。今まで両親や弟家族と、とくに大きな問題もなく平穏な日々を過ごしてきたと思っていましたが、私の知らないところでトラブルが起こっているのでしょうか……?

裕福じゃなかったの?母の現状に……あ然「ランドセル代は?」

母から知らされた実家の現状に、私はあ然としました。家計管理をずっと父がしていたことすら、私は知らなかったのです。

私は家賃収入さえあれば、母の生活は安定しているものと勝手に思っていました。でも、私が子どものころからある建物を維持するのも、母にとっては大変なことだったのです。年をとり、病気を抱えた母の様子が気になってこまめに実家には行ってはいましたが、その母の苦労に気づけなかった自分を恥ずかしく思いました。

家に帰ってから、私は夫のリョウタに母の状況を話しました。リョウタもまさかそんなことになっているとは思っておらず、驚いたようです。

私とリョウタがそうだったように、タカシも母の生活が困窮していることは知らないでしょう。これまでうちの子たちが両親からお祝いを渡されているのを見てきたタカシからしてみれば、マリエちゃんにお祝いがないことは不満に思っているはずです。私はマリエちゃんへのお祝いをわが家で負担しないかとリョウタに提案してみました。

私はリョウタと話し合い、マリエちゃんのランドセル代は私たち夫婦で用意することにしました。ランドセル代を用意した私たちに母は恐縮していましたが、今まで助けてもらったぶん、母に返していければと思っています。 また、母のこと、そして実家の不動産については、今後タカシと話し合っていかなければなりません。実家の経済状況はずっと変わらないと思っていましたが、人も建物も確実に年を重ねているのです。 母が日々の暮らしを楽しんでいけるよう、タカシと、そして家族みんなで考えていきたいと思っています。

【弟の気持ち】ケチな母に不満「姉の子ばかり優遇、ズルい……」

俺はタカシ。実家は不動産を持っており、比較的裕福な暮らしができていたと思う。姉ちゃんが結婚し、子どもが生まれたときは親父もおふくろも大喜びで、ベビーグッズを買ったり、お祝いのお金を渡したりしているのを見てきた。ただ俺が結婚しマリエが生まれたときは、闘病していた親父が亡くなる直前だったこともあり、マリエの誕生を祝う余裕がおふくろにはなかったと思う。けれどあれから6年……。いまだにおふくろからは姉ちゃんのときのようなお祝いがないのが気になっている。姉ちゃんの家の子にはランドセルを買っていたのに……まさか、孫差別なのか?

妻のユリエがおふくろのことを不満に思っているのは、薄々感づいている。ユリエの実家にとってマリエは初孫だから、今までのお祝いごとはずっとユリエの実家が主導してやってくれていた。おふくろは祝いの席に同席することもあったけれど、とくにお祝いのお金やプレゼントなどを渡されることはない。感染症のことがあってから帰省するのも年に1回ほどになり、徐々に実家から足が遠のいているのも事実だ。

おふくろと親父が姉ちゃんの子どもたちにランドセルを買ってあげていたことを、今でも覚えている。同じ孫なのに、なぜこんなにも差が……。もしかして、実は俺がおふくろから愛されていなかったから、マリエには何も与えられないのだろうか……。両親からの愛情を感じなかったことなどなかったのに、嫌な考えが頭を離れなかった。 そんなある日、姉ちゃんがとつぜん家に訪ねてきた。

お祝いの中身を確認すると、お願いしていた2万円と、おふくろの字で「マリエちゃん、入学おめでとう」と書かれた手紙が入っていた。

その後、姉ちゃんと相談し、お互いの家族を交えながら実家やおふくろの今後について話すことにした。俺は自分の子どもへの扱いばかり気にしていたけど、母の事情を理解しようとするべきだったんだ。なにより、そんなことを気にしておふくろと距離を取っていたなんて……。自分の器の小ささを恥じるばかりだ。

マリエ、そしておふくろの笑顔を見ることができて本当によかった。おふくろの言葉や行動には、マリエへの愛情を確かに感じることができた。お金や物で実家が子育てを援助してくれるのは助かるが、子どもの成長というかけがえのない時間を一緒に過ごすほうがずっと大事だと感じた日となった。 今後、実家がどのようになっていくのかは、今の時点ではわからない。だけど、おふくろにはいつまでも元気でいてほしいし、マリエにとって”愛情あふれる祖母”であってほしいと思う。


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