中央学院ベンチ外選手の引退試合でHARTYさん熱唱!相馬幸樹監督「縁が円になった気がした」
夏の大会前に日体大柏と“ラストゲーム”
7年ぶり夏の甲子園を目指す中央学院(千葉)でベンチに入れなかった3年生部員による引退試合が26日、浦安市運動公園野球場で行われた。
同校は毎年、夏の大会前にベンチ外の選手たちにも思い出を作ってもらおうと引退試合を開催。今年は日本ハム新庄剛志監督公認テーマソング「BIG4 BIGBOSS」や関メディベースボール学院応援ソング「夢追いかけて」などを歌う歌手のHARTYさんも来場し、持ち歌を熱唱して盛り上げた。
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相手は日体大柏。2年以上にわたり苦しいトレーニングに明け暮れ、歯をくいしばって白球を追いかけながらも最後の夏は背番号をもらえなかった選手たちにとって、この日は最後の晴れ舞台だった。
スタンドには大勢の父兄や関係者が駆け付け、普段はグラウンドでプレーするレギュラー選手たちも、この日だけは応援に回って声を枯らした。
試合は一進一退の攻防。7回表で時間切れとなり、2-2で引き分けた。勝者も敗者もない、両校の選手たちには最高のラストゲームとなった。引退試合を終えた選手たちは、夏の大会はスタンドから応援する。
HARTYさん「僕も泣きそうになりました」
中央学院の相馬幸樹監督は「今年は初めてHARTYさんにお越しいただき、選手たちにとっては一生の思い出に残る引退試合になったと思います。日体大柏高校の伊藤太一監督にも感謝しています。縁が円になった気がしました。これで部員全員が一丸となって夏の大会に臨めます」と感激の様子だった。
香川西高野球部時代に甲子園出場経験のあるHARTYさんも「呼んでいただいて感謝しています。試合も白熱のナイスゲームで、選手たちは最高に格好良かったです。僕も甲子園に出た時を思い出して泣きそうになりました」と振り返った。
中央学院は2018年に春夏連続で甲子園に出場し、2024年センバツでは耐久(和歌山)、宇治山田商(三重)、青森山田(青森)を破ってベスト4。準決勝で今朝丸裕喜(現阪神)を擁する報徳学園(兵庫)に敗れた。
今夏の千葉大会はシードされており2回戦から登場。7月12日に大多喜vs小金の勝者との初戦に臨む。初の甲子園を目指す日体大柏は14日に東総工vs我孫子の勝者と初戦を戦う。
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記事:SPAIA編集部